「中国人セレブ」が増加中!・・・海外で医療サービス=中国メディア

中国メディアの捜狐は22日、海外で医療サービスを受ける中国人富裕層が増えていることを紹介し、「富裕層が海外で病気の治療を行う理由は、実際に海外で医療サービスを受けたことのある人でないと分からないだろう」と論じた。
記事は、海外の病院にはホールにピアノがあったり、個室病室に生花が置かれ、窓の外には美しい景色が広がるといった患者に対する環境は海外では珍しいことではないとする一方、「こうした条件は中国ではぜいたくな基準になってしまう」と論じた。
さらに、中国で海外での医療サービスを仲介する企業のデータとして、海外で医療サービスを受ける中国人のうち約80%ががん患者であるとし、その背景には中国と先進国の間には医療レベルの差があると指摘。5年前に大腸がんと診断された中国人の話として、「米国では大腸がん患者の5年後の生存率は10年前ですら67%に達していたが、中国では現時点で31%だ」と紹介した。
中国腫瘤登記センターが発表した13年時点のデータによれば、中国では毎年350万人もの人ががんを発症しており、がんで死亡する人は270万人に達すると紹介し、中国ではがんが治る確立は先進国よりはるかに低いと論じた。
さらに、先進国ではガンの種類やステージ(進行度)によって治療方法を柔軟に変えることが一般的だとしつつも、中国では病院や医師にかかわらず、似た方法で治療が行われるケースが多いと紹介。また、中国の医療システムは外科や内科など各科が独立しており、患者が各科を移動しなければならないとし、数時間も待ったうえで問診時間は10分にも満たないのが一般的だと指摘した。
また記事は、先進医療設備のほとんどは日本や米国など一部の先進国でしか製造できないとし、新薬の上市(市販されること)も先進国から3-5年は遅れていると指摘したうえで、だからこそ富裕層は海外で医療サービスを受けるのだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
捜狐は22日、海外で医療サービスを受ける中国人富裕層の増加を紹介。増加の理由については海外のサービスを受けてみなければわからないと論じた。
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2015-02-25 14:15