中国製は「中国人」に見捨てられたのか?=中国メディア

 中国メディアの紅網は25日、中国人観光客が日本で爆買いしているとの報道が中国で注目を集めていることを紹介し、「長きにわたって名声を得てきた“中国製”は見捨てられてしまったのだろうか」と論じた。  記事は、中国人観光客の買い物によって日本では洗浄便座が品切れになる店舗もあったことなどを紹介したうえで、「こうした報道がなされるたびに、中国人は“高度な技術が使用されていない家庭用電気製品をなぜ日本で購入するのか”、“中国製は見捨てられたのか”と自問した」と報じた。  続けて、中国人観光客が買い物のため日本を訪れる理由は「日本のサービスの良さ」が理由ではないとし、もっとも重要な理由は「価格」だと主張。中国では外国産の粉ミルクが現地価格の4倍に達する例を紹介したほか、中国国内で2700元(約5万2000円)で販売される輸入腕時計には392元(約7500円)の増値税(売上税)が、さらに623元(約1万2000円)の消費税が、267元(約5100円)の関税が含まれていると紹介。  中国で製造された商品であっても、中国国内と海外での販売価格は大きく異なり、海外であれば中国国内の約半額で購入できると主張し、「中国国内で買い物をすることに比べれば、半額で購入できる海外では旅費を考えても得なのだ」と論じた。  続けて、中国で製造された商品の価格が高くなる理由は中国の消費市場における構造と大きな関係があると指摘。「もっとも人口が多いのは低所得層であり、中・高所得層はまだボリュームは少ない」と主張し、中・高所得層をターゲットに商品を販売する際、ボリュームが小さいため価格を割高に設定する企業が多いとし、だからこそ中国人は日本を始めとする海外に買い物に出かけるのだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの紅網は25日、「長きにわたって名声を得てきた“中国製”は見捨てられてしまったのだろうか」と論じた。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
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2015-02-25 17:30