中韓FTA仮署名・・・双方の「守りたい産業」が明確に!?=中国メディア

中国政府・商務部および韓国産業通商資源部(MOTIE)が25日に自由貿易協定(FTA)に仮署名したことについて、中国メディアの環球網は26日、「中韓FTAは中国の技術改革を促進する可能性がある」と期待を示した。
記事は、協定の内容として、「中国は20年以内に品目ベースで91%、輸入額ベースで85%の関税を撤廃する」と伝えたほか、韓国は品目ベースで92%、輸入額ベースで91%について関税を撤廃すると紹介した。
続けて、中国政府・商務部のWTO研究会常務理事の何偉文氏に対して取材を行ったことを紹介し、何偉文氏が「中韓FTAに対する仮署名は中国の対外経済関係における重要事項であり、同協定によってカバーされる分野および貿易額は両国にとって過去最大規模になる」と語ったことを伝えた。
また、中国政府・国務院発展研究センターの胡江雲氏が環球網の取材に対し、「中韓FTAによって開放される分野は多いものの、中韓双方が“守りたい”産業も明確になった」と指摘したことを紹介した。さらに、韓国は自動車および自動車部品については貿易自由化リストに載せなかったとし、「韓国の自動車産業にとっては中韓FTAによる悪影響はさほどない」と論じた。
さらに記事は、胡江雲氏が「中国は中韓FTAによって、韓国の先進技術を学ぶことができる」と期待を示したことを伝え、サムスンやLGといった企業の技術を学ぶと同時に知的財産権や食の安全といった分野においても韓国の経験を参考にすることができると述べたことを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの環球網は26日、「中韓FTAは中国の技術改革を促進する可能性がある」と期待を示した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-02-26 15:45