日系メーカー車は「輝き」を失った・・・中国自動車市場で「シェア低下」=中国メディア

中国メディアの毎経網は2月25日、中国の自動車市場において米国系メーカーのシェアが上昇している一方で、日系車のシェアが低下していることを伝え、「SUV市場に新車を投入する日系車はシェアを取り戻すことができるだろうか」と論じた。
記事は、2015年1月における米国系メーカーの中国乗用車市場のシェアが近年で初めて日系メーカーのシェアを超えたと伝え、自動車業界のアナリストの発言として、「市場の風向きを読むうえで重要な事象かも知れない」と論じた。
さらに、15年1月のデータとして、中国乗用車市場のシェアトップはドイツ系で21.89%、米国系が11.97%、日系は11.95%だったことを紹介し、「日系メーカーは過去に30%近い市場シェアを有していた時期もあったが今では11%まで低下してしまった」と指摘。日系メーカーがもっとも輝いていた時期は09年だったとし、「当時の中国では販売される自動車のうち4台に1台が日系車だった」と伝えた。
また記事は、日系メーカーの低迷を尻目に、現在の中国自動車市場においてはドイツメーカーが強さを見せ続けているとしたほか、韓国・現代自動車の合弁企業である北京現代は13年に年間販売台数100万台を達成したと指摘した。
一方、15年は日系メーカーが「大量の新車を市場に投入する年」だと伝え、セダン市場で巻き返しが難しいなか、ほぼすべての日系メーカーがSUV市場に新車を投入する計画だと紹介。だが、中国の専門家の話として、SUV市場はすでに熾烈な競争が繰り広げられており、販売台数の伸びも下落傾向にあることを指摘し、「より強い個性が求められるSUV市場において、日系メーカーのブランドは米国やドイツ、韓国系に比べると平凡だ」と論じた。(編集担当:村山健二)(写真は毎経網の25日付報道の画面キャプチャ)
中国メディアの毎経網は2月25日、「SUV市場に新車を投入する日系車はシェアを取り戻すことができるだろうか」と論じた。(写真は毎経網の25日付報道の画面キャプチャ)
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2015-02-26 17:15