【本日注目の通貨ペア】豪ドル/米ドル:金融政策の方向性に明暗

 昨日発表された豪10-12月期民間設備投資は、前期比-2.2%と予想以上に減少。鉱業セクターの減少が特に大きく、豪準備銀行(RBA)の指摘どおり、資源ブームの終了が豪州経済の重石となっている様子が窺えた。これを受けて、RBAが来週3日の理事会で追加利下げに動くとの観測が高まっている。  一方、米国では1月消費者物価のコア指数が前月比で予想を上回った事に加え、クリーブランド連銀のメスター総裁が「経済は勢いを強めている」「6月の利上げを支持」などと発言。セントルイス連銀のブラード総裁も同様の発言をしており、一時やや後退していた6月利上げ観測が再び強まり始めている。  来週にも追加利下げが見込まれる豪ドルと、利上げ期待が高まり始めた米ドルの力関係から、豪ドル/米ドルは下値模索の展開となりやすいだろう。  豪ドル/米ドルは、昨日比較的大きく値を下げ、本稿執筆時点では0.77ドル台後半で推移している。それでも、2月利下げの直後に付けた0.76255ドルを上回っており、豪・米の長期金利格差(10年債)が2月初旬の0.60%程度から0.45%程度に縮小している点を考慮すると、まだ下落余地があると言えそうだ。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
昨日発表された豪10-12月期民間設備投資は、前期比-2.2%と予想以上に減少。鉱業セクターの減少が特に大きく、豪準備銀行(RBA)の指摘どおり、資源ブームの終了が豪州経済の重石となっている様子が窺えた。これを受けて、RBAが来週3日の理事会で追加利下げに動くとの観測が高まっている。
economic,gaitamedotcom,fxExchange
2015-02-27 18:30