今週の為替相場見通し(2015年3月2日-)=為替王

 為替相場は全体的に「米ドル高」の流れが生じており、チャート分析においても、大きな値動きに発展しそうな変化(シグナル)がいくつか確認できます。まずユーロについて。ユーロ米ドル相場は今年1月、大暴落しました。予想レート1.11でピタッと止まって、2月は1.13~1.14台を中心に上下動を繰り返す、いわゆるレンジ相場でした。  ところが先週、月曜日の時点で、秘伝チャートにおいて、下落を示唆するシグナルが点灯。それを受けて、2月24日火曜朝のブログ記事で次にように書きました。「気になる変化があったのがユーロ。レンジを下方にブレイクする可能性も出始めています」。それでも火曜日から木曜日の日中までは1.13台で粘っていました。しかし結局、木曜日の夜に、予想通り急落スタート。先週末は1.12を少し割り込んだ水準です。さて今後の下落目処についてですが、もっとも控えめにみて、とりあえず1月の暴落時の安値近辺である1.11近辺ということになります。が、最大で1.07~1.06台が浮上します。  米ドル円相場は大きな視点でみれば、1ドル=118円~119円台での推移が2月後半はずっと続いたわけですが、細かく見ますと、上向きを示唆するシグナルも出ています。円安ターゲットは121円台が浮上します。つまり、昨年暮れの円安ピークに接近するほど再び円安が加速するシナリオが考えられます。  ちょっと心配なのがトルコリラ。先週のブログでも言及しましたが、トルコリラ円は1月に急落したあと、2月はだいたい47円~48円台で踏ん張っていました。先週も47円台であまり変わらないのですが、しかし、細かく見ますと、2月のレンジから下方に放たれる兆候が出ています。経済ファンダメンタルズの観点では利下げ(および今後も利下げされるのではないかとの思惑)により下落圧力がかかっているのですが、チャート分析の観点では、この先、46円から45円台突入もあり得るとの見方になります。  ニュージーランドドル円は強気に見ますと92~93円に達する期待ももてる状況と考えます。(執筆者:為替王)
為替相場は全体的に「米ドル高」の流れが生じており、チャート分析においても、大きな値動きに発展しそうな変化(シグナル)がいくつか確認できます。まずユーロについて。ユーロ米ドル相場は今年1月、大暴落しました。予想レート1.11でピタッと止まって、2月は1.13~1.14台を中心に上下動を繰り返す、いわゆるレンジ相場でした。
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2015-03-02 09:30