ヤーマンは安値圏モミ合いから上放れの動き鮮明、収益改善期待で出直りの流れに変化なし

 家庭用美容・健康機器のヤーマン <6630> の株価は安値圏モミ合い展開から上放れて出直りの動きを鮮明にしている。足元は全般地合い悪化の影響を受けて上げ一服となったが、収益改善を期待して出直りの流れに変化はないだろう。  脱毛器や痩身器具など家庭用美容・健康機器事業、および化粧品事業を展開し、大手家電量販店との直接取引やブランド戦略を強化している。13年10月には「スマート家電グランプリ2013秋」理美容家電部門で、当社の「no!no!HAIR DX」「プラチナトルネードEMS」「フェイササイズPlus」が金賞を受賞した。また13年11月には香港大手百貨店「Beauty Avenue」の化粧品フロアに当社専用ブースがオープンした。  今期(14年4月期)連結業績見通しについては売上高が前期比16.1%増の225億50百万円、営業利益が同29.5%増の9億円、経常利益が同56.9%増の8億10百万円、純利益が同51.6%増の4億60百万円としている。第2四半期累計(5月~10月)の売上高が計画未達となったため通期も減額の可能性に注意が必要だが、大手家電量販店向け卸売事業で直接取引への移行が第3四半期(11月~1月)に本格化する。ブランドイメージ向上に向けた取組強化、新製品投入の効果、直販事業における利益重視の施策の効果などで、来期(15年4月期)以降も収益改善本格化が期待される。  株価の動きを見ると、安値圏1200円~1300円近辺でのモミ合い展開から年初に上放れの動きとなり、1月21日の1490円までほぼ一本調子に水準を切り上げて出直りの動きを鮮明にした。足元は全般地合い悪化の影響も受けて上げ一服となり、1月27日には前日比52円安の1354円まで調整する場面があったが、終値では1374円まで戻している。収益改善に対する期待感を強めて出直りの流れに変化はないだろう。  1月27日の終値1374円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS78円84銭で算出)は17~18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間36円で算出)は2.6%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1138円92銭で算出)は1.2倍近辺である。1月27日の調整は日足チャートで見ると25日移動平均線で下げ止まり、目先的な過熱感が解消した。また週足チャートで見ると、13週移動平均線と26週移動平均線が上向きとなって強基調に転換している。出直りの流れに変化はなく、足元の上げ一服局面は押し目買いの好機だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
家庭用美容・健康機器のヤーマン<6630>(東1)の株価は安値圏モミ合い展開から上放れて出直りの動きを鮮明にしている。
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2014-01-28 09:15