アクセンチュア、他社の代表や起業家を幅広くゲストに迎えた大規模な就活イベント開催

 アクセンチュアは2015年3月2日から、就活イベント「Accenture Career Link Events」をスタートした。2016年新卒採用のスローガンを「ここで世界に乗り換える。~つながりが、あなたを変える。世界を変える。~」とし、2016年新卒の採用イベントの一環として学生に人や未来とLinkする場を提供するとともに、社会人を対象としたイベントも併設。「グローバル化とデジタル化の時代に、コンサルタント会社には多様な人材が必要であり、外部のパートナーと“共創”を考えていくための出会いの場としたい」(アクセンチュア代表取締役社長の程近智氏=写真)と、4月25日開催の「六本木アートナイト」のトークセッション「Accenture Link Night」まで、未来の働き方を考える「時間」と、「人脈」と「経験」に触れる機会を提供する。  「Accenture Career Link Events」は、3月2日から4月1日まで開催する「Accenture Link Lounge」(全5回)と、その集大成となる「Accenture Link Night」の2構成。「就職・転職」という機会に、今までつながっていなかった才能をつなぎ、これから社会に出ていく学生にも、人や未来とLinkする場を提供するためのプロジェクトとして運営される。  同プロジェクトを企画したアクセンチュアのチーフマーケティング・イノベーターの加治慶光氏は、「アクセンチュアが毎年まとめているテクノロジービジョンで、今年のテーマは“We economy”(企業同士が業界を超えて相互に補完し合う経済)。企業が政府やNPO、あるいは、大学等と連携することがこれからのビジネススタイルのカギになる。人とつながることが重要になるため、“Link”という言葉は、重要な意味がある。今回の就活イベントは、第1回を国立新美術館、第2回、第3回は京都の小倉百人一首殿堂時雨殿で開催するなど、これまで就活の場に使われたことがなかった施設で開催し、また、第一線のクリエイターや起業家を招いたトークセッションなどを組み入れ、従来の就活イベントとは一線を画した催しにする」と、イベントの狙いを語った。  アクセンチュア社長の程氏は、「コンサル業界に入って34年目、社長に就任して10年目にして初めての取り組みだが、現在のビジネス環境は多様性とスピード感が従来の枠組みを超えて大きく変化している。コンサル会社も発想の転換に迫られ、世界で32万人が働くアクセンチュアそのものが、以前から志向してきた“自己実現のプラットフォームになる”ことを加速させなければならない」と語る。社会人も含めた就活イベントを大々的に開催することによって、就職・転職のきっかけとするとともに、「今後のビジネスパートナーとの出会いの場」としての役割も期待しているという。  アクセンチュア日本法人は通年採用を実施し、2014年9月~15年8月までの採用予定者は1000人(うち新卒・第二新卒は300人)。2016年卒の新卒も300名近い採用を計画している。執行役員人事部長の武井章敏氏は、「アクセンチュアは、外部機関から世界一の研修プログラムを運営していると評価されるほど、約3万コースのプログラムを自由に選択・履修できる制度を運営。また、2014年10月にスタートしたキャリアズ・マーケットプレイスは、アクセンチュアのグローバルグループ内で希望するポジションへの転籍を自由に申告できる制度で、制度開始5カ月間で約5500人が勤務する日本法人だけで50人の対象者が現れるなど、自分のキャリアを自分で磨く制度が整っている」と紹介し、今回のイベントを通じて直接、アクセンチュアの社員と交流して社内の人材育成の実態についても知ってほしいと語った。  「Accenture Link Lounge」の開催日程は、第1回は3月2日に国立新美術館にて、2016年7月までに4年生大学/大学院を卒業/修了見込みの学生を対象に実施。ライゾマティクス代表取締役社長の齋藤精一氏、グライダー代表取締役社長の志伯健太郎氏によるパネルディスカッションの他、mikan代表取締役社長の宇佐美峻氏、Coupe代表取締役の竹村恵美氏、RENO代表取締役の中嶋汰朗氏による講演がある。  第2回は、3月21日に京都の小倉百人一首殿堂で2016年7月まで大学/大学院を卒業/修了する見込みの学生を対象に実施(パネリスト等は未定)。第3回は、同日に同じく京都の小倉百人一首殿堂で、社会人を対象に実施。美ら地球CEOの風間教司氏、umari代表の古田秘馬氏、風間総合サービス代表取締役の山田拓氏が登壇し、「一極集中からリージョナル・コンパクトシティ国家へ -これからの日本に中心は必要か?-」をテーマに開催。  そして、4月1日に東京の国立代々木競技場第二体育館で「都市とオリンピック/パラリンピック。そして世界へ -2020とその先に求められるビジネスフィールド‐」をテーマに開催。13時~16時は学生を対象に実施し、森美術館館長の南條史生氏、レゾネア代表の水口哲也氏がパネリストを務める。そして、当日の18時~21時は社会人を対象に実施。チームラボ代表の猪子寿之氏、慶応義塾大学政策・メディア研究科特別招聘教授の夏野剛氏他がパネリストとして登壇する。(編集担当:風間浩)
アクセンチュアは2015年3月2日から、就活イベント「Accenture Career Link Events」をスタートした。(写真は、就活イベント「Accenture Career Link Events」の狙いについて語るアクセンチュア代表取締役社長の程近智氏。サーチナ撮影)
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2015-03-02 19:15