アルファはモミ合い上放れの動き、収益改善や低PBRを評価して出直り本格化の流れ

 店舗販促用POP広告のアルファ <4760> (JQS)の株価は、安値圏モミ合い展開から上放れの動きを強めている。今期(14年8月期)収益改善や低PBRを評価して出直り本格化の流れだろう。  店舗販促用POP広告の企画・制作事業などを展開し、メーカー・小売のタイアップ企画である消費者向け販促キャンペーンの受注や、デジタルサイネージ(デジタル技術を活用した広告媒体)を組み込んだ新販促商品・サービスの企画・提案を強化している。  1月9日に発表した今期(14年8月期)第1四半期(9月~11月)の業績(非連結)は前年同期比7.0%減収、同27.4%営業増益、同27.0%経常増益、同29.0%最終増益だった。別注製品の前年同期の大口スポット受注の反動や採算重視の取引へのシフトなどで減収だったが、売上総利益率改善や販管費削減などの効果で大幅増益だった。商品別売上を見ると自社企画製品が同2.4%増収、別注製品が同13.2%減収、商品が同1.7%増収だった。  通期の見通しは前回予想を据え置いて、売上高が前期比2.7%増の72億円、営業利益が同79.3%増の1億05百万円、経常利益が同53.3%増の1億円、純利益が同70.3%増の50百万円としている。企画提案活動強化の効果で、消費者向けキャンペーンやイベント関連景品の受注増加を見込んでいる。なお第1四半期の利益は第2四半期累計(9月~2月)および通期見通しを超過達成している。クリスマス・年末年始・バレンタインデーなど冬季のイベント向け需要が多いため上期偏重の収益構造だが、4月消費増税に向けた告知POPなどの特需の可能性があり、売上総利益率改善なども寄与して通期上振れの可能性がありそうだ。  株価の動きを見ると、昨年10月以降は安値圏160円~170円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だったが、年初から水準を切り上げてモミ合い上放れの動きを強めている。1月21日には193円まで急伸する場面があった。足元は概ね170円台で推移しているが、全般地合い悪化の影響を受けているようだ。収益改善を評価して出直りの流れに変化はないだろう。  1月27日の終値171円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS6円21銭で算出)は28倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.9%近辺、実績PBR(前期実績のBPS281円18銭で算出)は0.6倍近辺である。週足チャートで見ると、13週移動平均線と26週移動平均線を回復して強基調に転換したようだ。低PBRにも評価余地があり出直り本格化の流れだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
店舗販促用POP広告のアルファ<4760>(JQS)の株価は、安値圏モミ合い展開から上放れの動きを強めている。
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2014-01-28 09:15