韓国の株式市場、「盛り上がりに欠ける」=韓国華字メディア

韓国メディアの亜洲経済の中国語版は2日、中国や欧州経済が回復傾向にあることを指摘し、世界的に株式市場が堅調だと論じる一方、韓国の株式市場はいまいち盛り上がりに欠けていると指摘した。
記事は、米メディアのブルームバーグが発表したデータとして、欧州中央銀行(ECB)が2015年1月22日に量的緩和策を発表して以来、韓国株式市場の外国人投資家による買い越し額は計6億1000万米ドル(約730億円)に達したと紹介。
さらに、韓国株式市場で外国人投資家の買いは増加傾向にあるとしながらも、ほかのアジアの国と比べると、その規模は“微々たるもの”としか形容できないと指摘。さらに、ECBの量的緩和策発表後に外国人投資家が購入した台湾株式は計44億3000万米ドル(約5310億円)に達したとしたほか、インドおよびインドネシアはそれぞれ25億2000万米ドル(約3020億円)、9億6000万米ドル(約1150億円)に達し、韓国を大きく上回ったと伝えた。
続けて、外国人投資家の資金が韓国より台湾やインドなどの株式市場に多く流入していることは「韓国株式市場は外国人投資家にとって優先順位が低い」ことを意味すると指摘。大手企業を中心に構成される韓国総合株価指数(KOSPI)のパフォーマンスが優れないのは、14年度の韓国大手企業の業績が下振れしたことで外国人投資家が嫌気したことが主な理由との見方を示した。
一方で記事は、3月からECBの量的緩和策が正式に実施されることを指摘し、「韓国株式市場における外国人投資家の買いの勢いはまだ弱いが、今後は勢いが伸びる可能性がある」と期待を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
韓国メディアの亜洲経済の中国語版は2日、韓国の株式市場はいまいち盛り上がりに欠けていると指摘した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-03-03 12:00