韓国旅行業界に「赤信号」・・・日本人旅行者の減少で=韓国メディア

 韓国メディアのデイリー韓国は2日、日本政府観光局(JNTO)の報告書を引用し、日本を訪れた韓国人旅行者数は過去最高を記録したことを伝える一方、韓国を訪れた日本人旅行者数は1998年末の水準まで下落し、韓国旅行業界に赤信号が灯ったと報じた。  JNTOによれば、2015年1月おける韓国からの訪日外客数は、前年同期比で40.1%増の35万8100人という結果で、「国別の訪日外客数では1位を記録した」と報じた。  記事は訪日外客数について、他のアジア地域と比較。中国は前年同期比45.4%増の22万6300人、台湾は前年同期比10.2%増の21万7000人などであり、「単一国家で、訪日外客数が1か月あたり30万人を突破したのは、日本が訪日外客数の統計を始めた1964年以来初めての出来事である」と伝えた。  さらに、記事は、「2月中旬に、韓国で旧正月の連休があったことをふまえると、2月に日本を訪れた韓国人旅行者数の記録は更新されるだろう」と報じた。 この結果について、JNTOの関係者は「格安航空会社の新規就航や増便、外客を対象とする免税制度の拡大と円安の影響。また、テレビを通じ宣伝の拡大などが影響しただろう」と述べたと報じた。  一方、1月の訪韓日本人旅行者数は、前年同月比18.9%減少の13万9632人となり、「29ヶ月連続で減少。2015年1月の訪韓日本人旅行者数は1998年の10万3633人以来の低い水準となった」と報じた。  この結果から韓国の旅行業界について、記事は「大打撃を受けている」と紹介。訪韓日本人旅行者数が激減したことについて、「円安の影響で日本人は海外旅行を控えている」と指摘した。また、2012年8月中旬以降の日韓関係の悪化や北朝鮮の核問題に対する安全への不安が複合的に作用した結果だと韓国旅行業界の関係者は見ていると伝えた。(編集担当:李樹香)(イメージ写真提供:123RF)
韓国メディアのデイリー韓国は2日、日本政府観光局(JNTO)の報告書を引用し、韓国旅行業界にも赤信号が灯ったと報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-03-03 14:15