［ベトナム株］ビンズオン省～カンボジア国境間の鉄道建設を提案

　　鉄道案件管理委員会はこのほど、東南部ビンズオン省とカンボジア国境のホアルー（東南部ビンフオック省ロックニン郡）を結ぶ鉄道の建設案を交通運輸省に提出した。首相が承認すれば、同案件は２０１６年から２０２０年にかけて実施されることになる。 　　同鉄道の全長は１２８．２ｋｍ。ビンズオン省ジーアン駅（ジーアン町）とホアルーを結び、１７駅を設置する。このうち、ジーアン駅～ビンフオック省チョンタイン駅（チョンタイン郡）間の６１．４ｋｍを複線、残りの６６．８ｋｍを単線とする計画だ。設計速度はハノイ市とホーチミン市を結ぶ南北統一鉄道を大きく上回る約１２０ｋｍ／ｈとなっている。 　　また、同鉄道は、アジアとヨーロッパを接続するアジア横断鉄道の一部となる。アジア横断鉄道は各国既存の鉄道路線を国境部分で接続することにより鉄道路線網を構築しており、沿線国（アジア部分）は２６か国、路線の総延長は８万１０００ｋｍに及ぶ。 　　建設費については、政府開発援助（ＯＤＡ）の比率によって異なる４つの見積もりが提出されている。具体的な見積もりは下記の通り。 ◇ＯＤＡ８５％、国家予算１５％の場合：総額２０兆６８４０億ＶＮＤ（約１１６９億円） ◇ＯＤＡ７０％、バイヤーズ・クレジット（ＢＣ）３０％の場合：総額２０兆８３６０億ＶＮＤ（約１１７７億円） ◇ＯＤＡ５０％、バイヤーズ・クレジット（ＢＣ）５０％の場合：２０兆９３８０億ＶＮＤ（約１１８３億円） ◇全額国家予算の場合：１９兆０３９０億ＶＮＤ（約１０７６億円） （情報提供：ＶＥＲＡＣ）