日本製品の代名詞・・・「優良な品質」=中国メディア

中国メディアの科技日報は3日付で、「日本企業はなぜ、頑強な生命力を保持できるのか」と題する論説記事を発表した。日本の製造業者のプロ精神、福利の保障、合理性、たゆまぬ改善、人材育成などを称賛した。
冒頭では、日本製品は加工の細かさ、適切な価格、環境保護機能などで「優良な品質の代名詞になっている」と指摘。さらに、2010年の世界企業ランキングで上位500社に入った日本企業数は第1位の米国企業に次ぐ68社だったと紹介した。
文章は日本企業の長所として、まず製造工程などを含め厳格な管理制度を設け、「規則を順守している」ことを挙げた。さらに、仕事を「絶対的に大切」にするプロ精神が旺盛と指摘。
労働者に対しては、系統的で整った福利面の保障をしていると主張。さらに、「資源に乏しい」との国情が、「浪費を恥」とする合理精神を生み出したとの考えを示した。続けて改善をいとわない考え方も重要な要素と指摘。
次に「日本は教育を極めて重視する国」とした上で、企業における人材育成も充実していると紹介。教育内容には、技能や専門知識などだけでなく道徳面も含まれていると紹介した。
また、日本人はそもそも強い向学心を持つとして、「外国で達成された成果を、自国の手持ちと結びつけ、自己のものとして創造する」と指摘した。
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◆解説◆
中国ではこのところ、「日本のすばらしさ」を紹介する文章の発表が増えている。いずれも、自国民や自国企業は学ぶべきだとの主張で、日本のよさを誇張している場合もある。上記文章は「福利の保障」の部分で、「労働者は自分の一生を企業に捧げようと願う」と紹介した。しかし実際には、日本の終身雇用制度はくずれつつあるとされる。従業員酷使による「過労死」も発生し続けている。現在の日本では会社側の、「従業員に対する福利充実の発想」も薄れつつあると言わざるをえない。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの科技日報は3日付で、「日本企業はなぜ、頑強な生命力を保持できるのか」と題する論説記事を発表した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-03-03 17:45