交錯するインフレ期待=広木隆
先週のコラム【新潮流】第183回「お家騒動」で触れた大塚家具は昨日もストップ高となった。過去3日間の上昇率は85%に達し、もう少しで倍になる急騰ぶりだ。配当を倍にすると発表したことが株価が噴いた理由だが、中期経営計画が市場の信認を集めたというのも背景のひとつにあるだろう。そもそも家具屋さんの業績は上向いている。家具と言うのは概して値がはるものだ。たまに時間つぶしで家具のショールームなどをぶらつくと、ソファひとつで百万円もするのがあったりして、文字通り腰を抜かしてそのソファに腰を落としてしまったりする。そうした高級家具を扱うカッシーナ・イクスシーも14年12月期の業績を上方修正した。なにかの間違いだろうが、ニトリまで同じ家具屋ということで株が買われている。
グラフ1は、大塚家具が増配を発表しストップ高となる前の2月25日現在の株価だ。この時点ですでに上述の3社の株価が上昇していたことがわかる。
家具に限らず高額商品が全般に好調だという。百貨店ではロレックスなどの高級腕時計や宝飾品が飛ぶように売れている。にわかには信じられない話ではあるが、…
(執筆者:広木隆 マネックス証券チーフ・ストラテジスト 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
先週のコラム【新潮流】第183回「お家騒動」で触れた大塚家具は昨日もストップ高となった。過去3日間の上昇率は85%に達し、もう少しで倍になる急騰ぶりだ。配当を倍にすると発表したことが株価が噴いた理由だが、中期経営計画が市場の信認を集めたというのも背景のひとつにあるだろう。
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2015-03-03 18:15