中国「利下げ」は、韓国企業に「大きな圧力」=韓国華字メディア

韓国メディアの亜洲経済の中国語版は3日、中国の中央銀行である中国人民銀行がこのほど追加利下げを行ったことで「通貨戦争」の再燃が懸念されているとし、人民元安が進めば韓国経済にも悪影響が出る可能性があると論じた。
記事は、英国系金融グループHSBCのエコノミストが2日に発表した報告を引用し、人民元安が進行すれば韓国の対中輸出価格が上昇し、中国での売上比率が大きい企業ほど利益が圧縮されると指摘。
続けて、韓国サムスングループのサムスン証券の関係者の話として「中国と韓国は電子機器や造船といった輸出品目で競合関係にあり、人民元安は韓国企業にとって大きな圧力につながる」と論じた。
一方で、中国の利下げは人民元安への誘導が目的ではなく、今後も中国は人民元安に誘導することを目的とした行動は起こさないとの予測を紹介し、その理由として「人民元安は中国にとって輸入価格の上昇を意味し、内需振興に悪影響をもたらす」と論じた。
また記事は、中国の利下げに対する楽観的な見方として「中国の内需拡大につながり、結果として韓国の輸出も増える可能性」を紹介し、中国の利下げ発表後に韓国の株式市場では恩恵を受ける可能性のある業種で株価が上昇したと紹介した。(編集担当:村山健二)(写真は亜洲経済の3日付報道の画面キャプチャ)
韓国メディアの亜洲経済の中国語版は3日、人民元安が進めば韓国経済にも悪影響が出る可能性があると論じた。(写真は亜洲経済の3日付報道の画面キャプチャ)
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2015-03-04 10:00