韓国通貨は「四面楚歌」・・・ウォン高進行の恐れあり=韓国華字メディア

韓国メディアの中央日報の中国語版は3日、韓国の2015年1月における経常収支は69億4000万米ドル(約8300億円)の黒字となり、35カ月連続の黒字だったことを紹介する一方、「ウォン高」が進行するおそれがあることについて「韓国の通貨“ウォン”はまさに四面楚歌の状況にある」と伝えた。
記事は、1月の韓国の経常黒字が前年同月比で約2倍に達したことを伝え、1986年6月から1989年7月まで続いた連続黒字の史上最長記録に迫る勢いであることを紹介した。
さらに、経常黒字は韓国経済が外貨を稼いでいることを示すとする一方で、「必ずしも喜んでばかりはいられない」とし、現在の経常黒字は1980年代の黒字とは性質が異なり、「輸入が大きく減少したことによる不況型黒字だから」と指摘。
さらに韓国銀行の統計を引用し、1月の輸出額および輸入額は前年同月比でそれぞれ10%減、16.9%減になったと指摘、韓国銀行の関係者の話として「原油価格の下落によって輸入額が大幅に減少した」と伝えた。
また記事は、証券会社の関係者が「韓国の輸出も停滞しつつある」と指摘したことを伝え、中国で利下げが行われ、日本や欧州では量的緩和政策が実施されていることを指摘。さらに「韓国の経常黒字と合わせ、韓国の通貨ウォンはまさに四面楚歌の状況にある」と伝え、経常黒字は「韓国の国庫に外貨が貯まる一方で、ウォン高につながる要素だから」と論じた。
さらに、韓国の経常黒字が「不況型黒字」である可能性が高まるにつれ、市場では「通貨戦争」に対する韓国銀行による介入の期待が高まっていると指摘。韓国の投資会社の関係者が「ウォン高を阻止するため、韓国でも追加利下げもしくは当局による為替介入が行われる可能性がある」と述べたことを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
韓国メディアの中央日報の中国語版は3日、「韓国の通貨“ウォン”はまさに四面楚歌の状況にある」と伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-03-04 13:45