韓国経済はメキシコみたいにならぬか?・・・FTAは「小国」が不利!=韓国報道

 複数の韓国メディアは3日、LG経済研究院の報告書である「韓中FTA、最善の活用法」を引用し、「FTAを通じ、両国の貿易とサービス分野の障壁が緩和されたが、生かすことができるかどうかは別問題だ」と指摘した記事を掲載した。  記事によると、LG経済研究院は3日、「韓中FTA、最善の活用法」の中で、中国経済の規模は、すでに韓国経済の7倍を超えていると指摘。現在の状況で、「中国の資本や人材などが、韓国金融市場などのマクロ経済や社会・文化に及ぼす波及効果がより深まった」と両国の経済の非対称性に対し懸念をあらわにしたと報じた。  また、報告書では、米国とメキシコのFTAについても言及。報告書は「相対的に見ると、大国(米国)とFTAを締結した場合、小国(メキシコ)の経済に大きな傷跡を残し、その結果小国(メキシコ)が苦しんだ」と指摘。メキシコ経済に与えた否定的な結果をみても、韓国経済も同じ結果になるのではないかという懸念があると指摘した。  続けて、報告書は、韓中FTAの3年以内の関税撤廃品目数に着目。関税撤廃品目は全体の20%であり、関税引き下げ速度は、他の国とのFTAと比べると遅いが、中国との絶対的貿易規模が他の国の経済圏よりも大きい事を考慮すると、「FTA発効直後から少なからず、韓国経済になんらかの影響が及ぶであろう」と指摘した。  最後に報告書では、韓国経済は、中国からの輸出よりも消費が韓国経済に大きく寄与していると報告。今後、韓中FTAをうまく活用するためには「中国国内の消費成長とともに同じ土俵に上がらなければならない」とし、中国の消費成長の動向を細かく見極めていく必要があると報じた。(編集担当:李樹香)(イメージ写真提供:123RF)
複数の韓国メディアは3日、LG経済研究院の報告書である「韓中FTA、最善の活用法」を引用し、「FTAを通じ、両国の貿易とサービス分野の障壁が緩和されたが、生かすことができるかどうかは別問題だ」と指摘した記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-03-04 14:00