日経平均は米国株安を引き継ぎ45円安スタート、重要イベント前に買い材料乏しい
5日の日経平均株価は前日比45円44銭安の1万8658円16銭で寄り付いた。米国株安の流れを引き継ぎ、売り優勢の展開となっている。米雇用統計の発表や中国全人代の開始といった重要イベントが控えているうえ、ドル・円も横ばいで推移していることから特段の買い材料は乏しい状況。一方、日経平均はきのう4日まで続落しており、足元の過熱感が若干ながら取り払われつつあることも意識される。
個別では、R&Iが発行体格付けを引き下げたシャープ <6753> や、大手証券が投資判断を引き下げた楽天 <4755> などが下落。債権回収不能の懸念が発生した大光 <3160> や、グループ会社3社と東日本銀行との間で業務提携を発表した横浜銀行 <8332> も売り先行で始まっている。
半面、BTK阻害薬の特許出願が米国で特許査定を受けたカルナバイオサイエンス <4572> や、1月の総売上高が前年同月比59%増と急拡大したピープル <7865> などが買い先行。2月の既存店売上高が伸長したブックオフコーポレーション <3313> や、官民ファンドと海外でのコンテンツ配信強化を発表したスカパーJSATホールディングス <9412> も上昇している。(編集担当:松浦直角)
5日の日経平均株価は前日比45円44銭安の1万8658円16銭で寄り付いた。
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2015-03-05 09:00