日本アクアは25日線水準の値固めが煮詰まり業績続伸期待を強め急反発
日本アクア <1429> (東マ)は、105円高の3190円と急反発している。同社株は、昨年12月13日に公開価格1650円で新規株式公開(IPO)され、2061円で初値をつけ同日に下ぶれた上場来安値1806円から同高値4065円まで2.2倍化、IPO人気の一巡でこの急騰幅のほぼ3分の1押しの25日移動平均線水準での値固めが、ほぼ最終局面と煮詰まっていることから、前12月期業績の2ケタ増益に次ぐ今期業績の続伸期待を高めて買い増勢となっている。
■新築住宅向け現場発泡ウレタン市場でのシェアは70%と断トツ
同社は、主に木造住宅向けに断熱用硬質ウレタンフォーム「アクアフォーム」を施工・販売しており、この原料・副資材は直接、メーカーから仕入れ、施工現場での吹き付け施工も同社や同社認定施工店が行うなど、同業他社とは異なる効率的な事業形態を取っている。認定工務店は、全国125社、同社営業所も、今年1月開設の青森営業所を含めて40営業所に及び、現場で吹き付け施工する車両は350台、自社施工人員は220名と日本で唯一・最大の施工体制を構築、全国ネットワーク化している。
目下集計中の前2013年12月期業績は、IPO時に売り上げ92億500万円(前期比41%増)、経常利益9億1900万円(同38%増)、純利益5億5600万円(同52%増)、1株利益111.9円と予想されたが、続く今2014年12月期業績も続伸期待が高い。国土交通省などの市場規模予測によると、木造建物用断熱材市場は、5500億円で、同社の新築棟数シェアは2.3%、さらに新築棟数中の現場発泡ウレタン市場での同社シェアは70%とアップ、円安進行に伴う電気料金引き上げなどエネルギー価格が上昇するなか、省エネルギー化を目指す低炭素化住宅需要が同社業績を押し上げことが想定されるためである。
■2番底への調整幅の3分の1戻しをクリアしなおリバウンド
株価は、年明け後に最高値から2675円まで調整、これを2番底に25日線を下値支持ラインにリバンド展開している。この25日線は、また最高値から2番底への調整幅の3分の1戻し水準にもなっており、決算発表をテコに直近IPO株人気をさらに高めて半値戻し、全値戻しと一段の戻りをにトライしよう。
日本アクア<1429>(東マ)は、105円高の3190円と急反発している。同社株は、昨年12月13日に公開価格1650円で新規株式公開(IPO)され・・・。
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2014-01-28 10:15