韓国「KTX」のように・・・高速鉄道がもたらす「経済効果」=中国メディア

 中国メディアの中国経済網は4日、米国や韓国における高速鉄道の建設構想について紹介する記事を掲載し、韓国の高速鉄道「KTX」は大きな経済効果をもたらしたと伝えた。  記事はまず米国の高速鉄道プロジェクトとして、カリフォルニア州で2015年1月6日に建設工事の起工式が行われたことを紹介、カリフォルニア高速鉄道は総延長1287キロメートルで、サクラメントやサンフランシスコ、ロサンゼルス、サンディエゴなどを結ぶ計画だと紹介した。  続けて、カリフォルニア高速鉄道は米国の高速鉄道計画にとって「マイルストーン」として大きな意義を持つ存在と指摘する一方で、米国の高速鉄道計画はこれまで複雑な経緯を辿ってきているため、カリフォルニア高速鉄道も順調に開業できるか多くの懸念が残っていると伝えた。  さらに、米国では高速鉄道プロジェクトが政治の駆け引きの犠牲になっているとし、2009年に2月にオバマ大統領が署名した米国再生・再投資法では高速鉄道の建設に80億ドルが投資され、10年から5年間、毎年10億ドル(約1200億円)を高速鉄道整備に向けて拠出する計画だったと紹介。だが、共和党が米下院の過半数を占めて以来、高速鉄道プロジェクトに対する反対が強まり、共和党所属の州知事を務めるフロリダ州では計画の事実上の中止が決まったと紹介した。  また記事は、韓国の高速鉄道を紹介し、「韓国はアジアで高速鉄道を建設した2番目の国」と紹介。韓国の高速鉄道「KTX」が開業したのは2004年だったと伝え、すでに「11年の歴史を持つ」と伝えた。さらにKTXは韓国国民の移動を大きく変えたと指摘し、高速鉄道沿線に経済効果をもたらしたと紹介した。  続けて、KTXの開業によって韓国のすべての主要都市が首都ソウルから2時間圏内に入ったとし、全羅北道の益山市にはKTX開業後1年間で22社の企業が投資を行ったと紹介。さらに忠清南道の牙山市はもともと農業が中心だったとしつつも、KTXの開業によってサムスンとソニーの合弁会社の工場が建設されるなど、大きな経済効果をもたらしていると紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Woojin Kim/123RF.COM)
中国メディアの中国経済網は4日、米国や韓国における高速鉄道の建設構想について紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C) Woojin Kim/123RF.COM)
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2015-03-05 11:45