日経平均終値は48円高と反発、底堅さを見せるも上値は限定的

 5日の日経平均株価は、前日比48円24銭高の1万8751円84銭と反発。底堅く推移するも上値は限定的だった。朝方は米国株安を受けて売り優勢でスタートしたものの、午前9時30分頃にはプラス圏へ浮上。その後は、前日の終値1万8700円近辺を割ることなく推移した。ただ、米雇用統計の発表や中国全人代の開始といった注目イベントを控えて買い進む動きにはつながらず、小幅上昇にとどまった。  個別では、FDAが「オプジーボ」の肺がん治療での承認範囲を拡大した小野薬品工業 <4528> や、生活保護受給者への後発薬使用率引き上げが報じられた東和薬品 <4553> などが上昇。16年3月期は3期連続最高益を計画と伝わったヤクルト本社 <2267> や、三菱UFJモルガン証が投資判断と目標株価を引き上げた東レ <3402> も買われた。  一方、15年3月期業績予想の下方修正が嫌気されたイーグランド <3294> や、大手証券が投資判断を引き下げた日本精工 <6471> などが下落。債権回収不能の懸念が生じた大光 <3160> や、株主割り当てによる新株予約権の無償発行を発表したOak キャピタル <3113> も売られた。  業種別では繊維製品、医薬品、鉱業などが上昇した一方、金属製品、建設、空運などは下落した。(編集担当:松浦直角)
5日の日経平均株価は、前日比48円24銭高の1万8751円84銭と反発。
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2015-03-05 15:00