中国市場の日本車メーカー・・・発展に必要なのは「謙虚さ」!?=中国メディア

中国メディアの捜狐は2日、米国は世界でもっとも自動車文化が発達した国であり、「世界最強の自動車強国」と形容したうえで、その米国で日本車は高く評価されていると紹介する記事を掲載した。
記事は、米国の消費者情報誌「コンシューマー・リポート」が発表した自動車ブランドランキングにおいて、トヨタのレクサスが3年連続での1位となり、2位がマツダ、3位がトヨタとなったことを紹介。さらに、スバルやホンダなども10位以内にランクインしたことを紹介したうえで「トップ3を日本のブランドが独占するなど日本車のパフォーマンスが目を引く」と報じた。
続けて、同ランキングは米国で販売されている約300車種について評価を行ったものだとし、各ブランドから計109車種が推薦の対象になったと伝え、日系車は推薦対象車のうちの約半分を占めたと伝えた。
さらに記事は、「コンシューマー・リポートの評価を見れば、米国人は日本車を高く評価していることが分かる」とし、その背景には日本車メーカーが米国市場に最新技術の車を投入し、米国で良質なサービスを提供していることがあると主張。さらに、米国市場を重視している日本車メーカーは米国では「手頃な価格」で販売していると主張し、「問題が起きればすぐにリコールを実施し、謝罪し、改善を行うなど対応が“謙虚”だ」とし、米国で高い評価を得るのも当然と論じた。
また、米国は中国国内と異なり、反日感情がないと指摘し、高いコストパフォーマンスは米国人の実用主義に合致していると主張。
一方で、日本車メーカーは中国市場での対応は“謙虚”ではなく、さらに中国市場においては「自動車の“エンブレム”は政治的色彩を多少なりとも帯びている」と主張し、「だからこそ日本車は米国市場における成功を中国市場で再現することができないのだ」と主張。日本と中国の政治的な冷え込みのほか、民間の相互理解の不一致が日本車メーカーの中国市場における発展を制約しているとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Thomas Becker /123RF.COM)
中国メディアの捜狐は2日、米国で日本車は高く評価されていると紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C) Thomas Becker /123RF.COM)
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2015-03-05 16:15