日経平均終値は昨年来高値を更新、強い地合いも1万9000円突破はならず

 6日の日経平均株価は、前日比219円16銭高の1万8971円00銭と大幅続伸。終値ベースで2日の昨年来高値を更新した。強い地合いが続いたものの、後半は重要イベントを前に上値の重さが意識された。朝方は、米国市場の上昇やドル・円が120円台に乗せたことを好感してスタート。堅調な地合いが確認されると、午前10時頃に214円高まで上げ幅を拡大した。後場開始の直後には、一時、1万9000円台を目指す動きも見られたが、利益確定売りに押されたことで突破するには至らなかった。また、米雇用統計などの重要イベントを控えていることも重しとなった。  個別では、ファミマとの統合交渉が伝わったユニーグループ・ホールディングス <8270> や、社長交代を発表した味の素 <2802> などが上昇。年内にもカジノ向け電子マネー事業開始と報じられたテックファーム <3625> や、甘利大臣の「認知度高める」との発言が材料視されたマイナンバー関連のITbook <3742> 、セキュアヴェイル <3042> も買われた。  一方、大手証券が投資判断を引き下げたマキタ <6586> や、茨城県に6億円で太陽光発電所を設置するパラカ <4809> などが下落。CB発行を決定した滋賀銀行 <8366> も売られたほか、15年4月期の業績予想を下方修正したgumi <3903> はストップ安で引けた。  業種別では精密機器、証券、食料品などが上昇した一方、パルプ・紙、非鉄金属、鉱業などは下落した。(編集担当:松浦直角)
6日の日経平均株価は、前日比219円16銭高の1万8971円00銭と大幅続伸。
japan,economic
2015-03-06 14:45