中国のシャドーバンキングはリスクが誇張されている=HSBC幹部

  HSBC銀行の幹部はこのほどCNBCに対し、中国のシャドーバンキングをめぐる問題について「金融システムを揺るがすような危機は起こらない」と主張した。騰訊財経が27日伝えた。   HSBC銀行のアジア地区における最高投資責任者であるビル・マルドナルド氏はこのほど、中国のシャドーバンキングについて、「金融システムを揺るがす問題ではないと認識している」とし、リスクが誇張されているとの認識を示した。   ビル・マルドナルド氏はさらに、「シャドーバンキングという名称は当局の管理が行き届いていない印象をもたらすが、実際は信託銀行および販売された金融商品はすべて監督下にある。シャドーバンキングは実際には当局の監督下にある経済活動だ」と主張した。   シャドーバンキングをめぐる問題で、中国の中誠信託が販売した理財商品30億元(約510億円)がデフォルトに陥るのではないかとの懸念が高まった。ロイター通信によれば、中誠信託は27日に投資家と合意に達し、巨額のデフォルトはひとまず回避される見通しだ。   中誠信託が販売した理財商品は、炭鉱運営会社の山西振富能源集団の資金調達を目的に組成されたが、山西振富能源集団はすでに破綻している。ビル・マルドナルド氏は「仮に理財商品の償還に問題が発生しやすいとしても、大半の理財商品に問題は起きていない」と述べる一方、「理財商品は銀行による補償などがある商品ではなく、投資家にとっては理財商品への投資にリスクが存在することを知らしめる良い機会になった」と主張した。(編集担当:村山健二)
HSBC銀行の幹部はこのほどCNBCに対し、中国のシャドーバンキングをめぐる問題について「金融システムを揺るがすような危機は起こらない」と主張した。騰訊財経が27日伝えた。
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2014-01-28 12:30