【本日注目の通貨ペア】米ドル/円:3月FOMCに向けて重要な位置付け

 今回の米2月雇用統計は、今月18日に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定に少なからず影響を与えると見られるため注目だ。雇用統計が強い内容なら、「政策正常化に向けて『忍耐強く』いられる」というFOMC声明の文言修正の可能性が高まる事になろう。  米2月雇用統計の失業率と非農業部門雇用者数は、事前予想でそれぞれ5.6%、23.5万人増(前月比)と見込まれている。もっとも、足元において米国の利上げ開始時期に不透明感が強い最大の原因は、物価上昇率の低さ(低インフレ)にある。このため、米2月雇用統計の焦点は、失業率や非農業部門雇用者数よりも、賃金動向を示す平均時給という事になるだろう。  失業率や非農業部門雇用者数が著しく予想値と乖離しない事が前提ではあるが、平均時給の伸び率が予想(前月比+0.2%、前年比+2.2%)を上回れば、3月FOMCでの文言修正観測を絡めて6月利上げ期待に繋がる可能性がある。  一方で、(そうした事態は考えにくいが)失業率や非農業部門雇用者数が予想より弱い上に平均時給の伸びも予想を下回るなど全面的に弱い内容なら利上げ先送り観測が高まる事も考えられる。ドル/円が120円台に定着して、昨年高値(121.847円)の更新を試すのか、およそ117-120円という既存レンジ内の動きに逆戻りするのかを占う上で重要な意味を持つ雇用統計になるだろう。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
今回の米2月雇用統計は、今月18日に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定に少なからず影響を与えると見られるため注目だ。雇用統計が強い内容なら、「政策正常化に向けて『忍耐強く』いられる」というFOMC声明の文言修正の可能性が高まる事になろう。
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2015-03-06 18:00