日経平均は下げ幅200円超に拡大、GDP改定値の下ブレや米株安で
9日の日経平均株価は前週末比98円04銭安の1万8872円96銭で寄り付いたあと、下げ幅を200円超に拡大する場面があった。
米2月雇用統計が市場予想を大きく上回ったことで利上げ時期が予想よりも早まるかもしれないとの見方が広がり、前週末の米国株が急落。日本市場でも流れを引き継ぎ、売りが先行した。寄り付き前に発表された14年10-12月期GDP(国内総生産)改定値が前期比年率1.5%増に下方修正(速報値は前期比年率2.2%増)されたことも重しになっている。
個別では、15年7月期業績予想を下方修正した稲葉製作所 <3421> は下落した。ユニーGHD <8270> とファミリーマート <8028> の経営統合報道で思惑が流入したさが美 <8201> も軟調。スマホ向けゲーム「バトルブレイブ」iOS版の配信時期を延期するアクロディア <3823> も安い。15年4月期業績予想を下方修正し、前週末にストップ安を付けたgumi <3903> にも売りが継続した。
半面、液晶新工場の建設を発表したジャパンディスプレイ(JDI) <6740> 、記念優待の実施を発表したWDBホールディングス <2475> 、15年10月期第1四半期で2ケタ増益のカナモト <9678> 、LINEのゲームサービス参入を発表したイマジニア <4644> などは買い気配スタート。会長が大幅な増配策を提示した大塚家具 <8186> も買いを集めている。(編集担当:宮川子平)
9日の日経平均株価は前週末比98円04銭安の1万8872円96銭で寄り付いたあと、下げ幅を200円超に拡大する場面があった。
japan,economic
2015-03-09 09:15