中国の自動車産業・・・高速鉄道が「発展の道しるべ」=中国メディア

 中国メディアの網易は8日、中国工程院の王夢恕氏がこのほど、中国高速鉄道は発展に向けて基幹技術を獲得することに成功したとの見方を示す一方、中国の自動車産業は今なお技術力に劣ると指摘し、「自動車産業も高速鉄道の発展の道を模倣し、国の主導のもと技術の自主開発を強化すべき」と論じたことを紹介した。  記事は、中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)で王夢恕氏が高速鉄道や自動車産業などについて7項目の提案を行ったことを紹介し、王夢恕氏が網易に対して「中国の自動車産業は基幹技術が今なお外国人の手に握られている」と述べたことを紹介した。  続けて、高速鉄道の海外輸出が中国国内で広く評価されている一方で、自動車産業が「合弁企業」という形式で外資メーカーを市場に参入させ、技術と市場を「交換」するという中国の政策は非難の対象になってきたと指摘した。  さらに、王夢恕氏が中国の自動車市場の現状について「特に中・高級車市場については外資メーカーにほぼ独占されている」と苦言を呈したうえで、中国が自動車強国となることを国家戦略の1つとし、10年前後のスケジュールで中国を自動車強国におし上げるべきだと論じたことを伝えた。  また記事は、王夢恕氏が「中国高速鉄道が成功した理由」について、「中国鉄道部という1つの組織のもとで推進された事業であり、自動車メーカーのように複数の組織が自社の利益だけを追求する悪性の競争がなかったこと」を挙げ、中国自動車産業の発展には「統一された組織が主導する基幹となる戦略が必要不可欠だ」と主張したことを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの網易は8日、中国工程院の王夢恕氏がこのほど、「自動車産業も高速鉄道の発展の道を模倣し、国の主導のもと技術の自主開発を強化すべき」と論じたことを紹介した。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
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2015-03-09 09:45