鉄道強国「ニッポン」・・・中国高速鉄道は「規格確立」を=中国メディア

中国メディアの同花順は9日、中国高速鉄道は営業距離で世界一だが、「規格という観点では日本やドイツといった伝統的な鉄道強国ほど発言権がないのが現状」と伝え、中国高速鉄道の海外輸出を進めるうえでは「世界的な規格の確立が必要だ」と論じた。
記事は、中国とタイが2014年12月にタイ国内の高速鉄道建設に向けて合意したと伝える一方、「合意から3カ月しか経過していないにもかかわらず、タイ政府は方針を転換し、日本から低金利融資を受ける可能性がある」と紹介。
続けて、タイ政府の動きから「中国高速鉄道は海外でのプロジェクトを何事もなく受注できるわけがなく、リスクや障害を排除することは難しいことが分かる」と主張、それでも中国高速鉄道は後退するわけにはいかず、練磨のなかで真の競争力を身につけなければならないと論じた。
さらに、中国高速鉄道の技術や設備は過去の積み重ねを基礎とし、各国の技術を取り入れて統合したものだと主張、「すでに世界最先端の水準に達し、世界での影響力も高まっている」としつつも、中国高速鉄道は「自主開発による知的財産権」と「価格優位」に依存していることは否定できず、世界の高速鉄道市場をリードするうえでは「頼りない」と主張した。
また、中国高速鉄道に欠けているのは「世界に認められた規格」であるとしたほか、今なお技術を高め続ける新幹線の存在を挙げ、「タイの高速鉄道プロジェクトに対して低コストで導入させ、運用やメンテナンスで利益をあげようとするプランで価格戦を挑んできた」と主張。
続けて、中国高速鉄道が世界に進出するうえでさまざまな困難に直面するのは当然だとしたうえで、「世界で唯一無二の存在」になるには日本など鉄道強国という壁を乗り越える必要性があるとの認識を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Ingrid Hogenbijl /123RF.COM)
中国メディアの同花順は9日、中国高速鉄道は海外輸出を進めるうえでは「世界的な規格の確立が必要だ」と論じた。(イメージ写真提供:(C) Ingrid Hogenbijl /123RF.COM)
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2015-03-09 10:30