「円安」で悲鳴!・・・中国の「太陽光発電」関連企業=中国メディア

中国メディアの中国商務新聞網は9日、日本円の下落に対して中国の太陽光発電システム関連企業が対応に苦しんでいると伝え、「業界内では今年は急激な円安が続かないよう願う声があがっている」と伝えた。
記事は、2014年9月から14年末にかけて円安が一気に進行したことを指摘し、中国の太陽光パネルメーカーの関係者の発言として、「日本の顧客向けの見積もり価格が20%も変動し、利益が一気に蒸発してしまった」と伝えた。
続けて、日本の太陽光発電システム市場は世界第2位であり、中国企業にとっても重要な市場の1つだとしつつも、円安の進行によって中国企業は日本向け輸出の対策を迫られていると紹介。
さらに、一部の企業は日本の顧客から「20%の値下げ」を求められているとし、日本企業が円安で輸入価格が上昇した分、中国の太陽光発電関連企業に値下げを要求しているケースがあると紹介する一方、「中国企業としても20%の値下げ」には応じることができない状況と伝えた。
また記事は、経済産業省の有識者会議が再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)における2015年度の価格案をまとめ、15年7月から出力10キロワット以上の大型太陽光発電については買取価格が1キロワット時あたり27円まで引き下げられることになったと伝え、「円安と買取価格の引き下げによって日本に太陽光発電システムを輸出している中国企業にとっては苦しい状況になっている」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの中国商務新聞網は9日、日本円の下落に対して中国の太陽光発電システム関連企業が対応に苦しんでいると伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-03-09 16:00