【本日注目の通貨ペア】ユーロ/米ドル:ギリシャの改革案は受け入れられるか

 ユーロ/ドルはギリシャ問題の先行き不透明感や欧州中銀(ECB)による量的緩和などの中でユーロの先安観が強い上、米国の早期利上げ観測が根強いことを背景にユーロ安・ドル高基調が続き、6日には1.08ドル台まで下値を切り下げた。目下のところ、次のターゲットと見られる2003年9月安値1.07620ドルを目指しつつ、どこまで下値を切り下げ続けるか、注目される。  本日は米2月労働市場情勢指数(23時)の発表がある他、ユーロ圏財務相会合が開催される予定である。ユーロ圏財務相会合では、6日にギリシャのバルファキス財務相が国際支援団に宛てた書簡について協議を行う見通しだ。  ギリシャとトロイカ(EU・ECB・IMF)は2月にギリシャ支援プログラムの4カ月延長で合意し、最終的なギリシャの改革案については4月までにユーロ圏と合意する見通しとなっていたが、バルファキス財務相は同書簡において4月より前に協議を開始したい意向を明らかにした。  改革案については現状のところ「完成には程遠い(ダイセルブルーム・ユーログループ議長)」とされており、協議は難航すると考えられるが、バルファキス財務相はこの週末に、ギリシャの改革案が拒否された場合は新たな選挙あるいは国民投票を行う可能性があることを示唆するなど、強い態度を示している。  再びギリシャの先行き不透明感が強まれば、ユーロをさらに売り込むきっかけとされ、ユーロ/ドルの下落が一段と強まる可能性がある。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
ユーロ/ドルはギリシャ問題の先行き不透明感や欧州中銀(ECB)による量的緩和などの中でユーロの先安観が強い上、米国の早期利上げ観測が根強いことを背景にユーロ安・ドル高基調が続き、6日には1.08ドル台まで下値を切り下げた。目下のところ、次のターゲットと見られる2003年9月安値1.07620ドルを目指しつつ、どこまで下値を切り下げ続けるか、注目される。
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2015-03-09 18:15