日経平均1万5000円割れ、引けにかけて軟化

 28日の日経平均株価は前日比25円57銭安の1万4980円16銭と4日続落して引け、終値ベースでは昨年(13年)11月14日以来の1万5000円割れとなった。新興国通貨の下げ一服もあり、朝方の売りが一巡すると先物への買いを支えに持ち直し、日経平均は前場に上げ幅を80円程度まで拡大。ただ、円が高止まりするなかで積極的な買いはみられず、後場は上げ幅を縮小。引けにかけて再び売りが台頭した。  個別では、米系証券による目標株価の引き下げが観測されたJSR <4185> や、投資判断の引き下げが観測された任天堂 <7974> が軟調。格付け会社のムーディーズが社債格付けを引き下げたソニー <6758> もさえない。「iPhone」の出荷台数が市場予想に届かず、時間外取引で米アップルの株価が急落したことを受けて、TDK <6762> や太陽誘電 <6976> などアップル関連銘柄の一角も弱含みで推移した。  半面、13年12月期業績予想を上方修正したサイバネットシステム <4312> は一時ストップ高。14年6月期業績予想を上方修正したアイ・オー・データ機器 <6916> はストップ高配分された。14年3月期業績予想を上方修正した日立国際電気 <6756> も堅調に推移。中国での鳥インフルエンザ感染拡大への警戒感から、大幸薬品 <4574> 、重松製作所 <7980> なども買われた。(編集担当:宮川子平)
28日の日経平均株価は前日比25円57銭安の1万4980円16銭と4日続落して引け、終値ベースでは昨年(13年)11月14日以来の1万5000円割れとなった。
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2014-01-28 15:00