韓国の造船業界に危機感!・・・日中との「価格競争」=中国メディア

 中国メディアの中国船舶網は10日、韓国の造船業が苦境に直面しているとし、「業界内には価格競争に対する危機感が蔓延しつつある」と伝えた。  記事は、2013年に船舶受注量が急増する一方、14年には新規造船プロジェクトが減少したと紹介。さらに、韓国の造船業界に「改革の風が吹き荒れている」と伝えたうえで、価格競争などによる受注単価の下落に懸念が高まっていると報じた。  さらに造船業では技術力や品質だけでなく、納期のほか「最低限の価格競争力」を持つことが非常に重要だと指摘する一方、韓国の造船業界は「価格競争力が落ちてきており、日本企業や中国企業に新規造船プロジェクトを奪われつつある」と紹介。韓国造船業界では業績悪化につながる価格競争が起きないよう努力しているとしながらも、「業界内には危機感が蔓延しつつある」と論じた。  続けて記事は、中国には安価な労働力を背景とした価格競争力があると指摘したうえで、「韓国や日本企業との技術力の差も縮めつつある」と紹介。さらに、日本企業には先進的な技術があり、近年は円安を背景に価格競争力も向上しているとし、「日本の造船業は復活の兆しもある」と指摘した。  一方、韓国の3大造船メーカーの1社であるサムスン重工業はベトナムやインドネシア、マレーシアに工場を建設中だと紹介し、「利益率の低い小中規模の船舶を海外で建造することでコスト圧縮をはかり、価格競争力を確保する計画」などと報じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの中国船舶網は10日、韓国の造船業が苦境に直面しているとし、「業界内には価格競争に対する危機感が蔓延しつつある」と伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-03-10 17:15