「新幹線輸出」に脅威!?・・・中国高速鉄道の「3点セット」=中国メディア

 中国メディアの観察者は10日、高速鉄道の輸出は商業的な利益だけでなく、国の栄誉や地政学にも大きな影響を及ぼすと主張、中国高速鉄道の輸出がもたらす圧力に「日本が喘いでいる」としたうえで「中国高速鉄道には3つの強みがある」と主張した。  記事は、日本が新幹線の輸出に向けてオーストラリアやインド、タイなどに売り込みを強化していると伝え、日本政府も「海外交通・都市開発事業支援機構」という組織を立ち上げ、日本企業の鉄道輸出などを支援していると紹介した。  続けて、日本と中国が海外の高速鉄道市場の開拓で切磋琢磨するなか、両国の世界での影響力が高まっているとし、「カナダやドイツ、フランスの企業が独占していた世界の市場に変化が訪れつつある」と論じる一方、中国の同済大学の孫章教授の発言として「中国が高速鉄道を売り込んでいる国に日本も新幹線を売り込みに来ている」と論じた。  さらに、新幹線に何度も乗車したことがあるという中国工程院の王夢恕氏が「新幹線は速度を上げると、2階建車両の1階部分で振動を感じた」と述べ、新幹線はまだ技術的に改善の余地があると述べたことを紹介。  また記事は、王夢恕氏が「新幹線を売り込む日本にとって脅威となる中国高速鉄道の強みは、建設速度の速さ、建設に関わる人員の豊富さ、建設コストの安さの3点だ」と語ったことを紹介。  続けて、孫章教授が「日本は新幹線を売り込むにあたって低金利融資という方法を打ち出しているが、長期的に見た場合、融資を受けるリスクは大きい」と述べたと紹介し、その理由として「中国は一帯一路戦略を背景に、高速鉄道によって国内外の経済を結ぶことができるが、日本にはそれができないため」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Panithan Fakseemuang/123RF.COM)
中国メディアの観察者は10日、高速鉄道の輸出は商業的な利益だけでなく、国の栄誉や地政学にも大きな影響を及ぼすと主張、中国高速鉄道の輸出がもたらす圧力に「日本が喘いでいる」としたうえで「中国高速鉄道には3つの強みがある」と主張した。(イメージ写真提供:(C)Panithan Fakseemuang/123RF.COM)
china,economic,japan
2015-03-11 11:30