中国人観光客が日本のコインランドリーに感動! 2015春節振り返り(1)

春節に中国人が大挙して日本に押しかけ、「爆買い」なる、日本人にとっての「大人買い」が、まるで「子供買い」に思えるような猛烈な金の使い方をして自分の国へと帰っていきました。
筆者はその時期にたまたま日本に帰国をしており、大阪周辺を拠点に取材活動を行っていたのですが、そこで異常事態に遭遇をしていました。
■2月の閑散期平日なのに、大阪も京都もホテルが全満室
2月の平日の取材出張ですから、ホテルなどは当日でも楽勝で取れると思っていたのですが、夕方になってエライ目に遭いました。どの旅行サイトを見ても、大阪京都中のホテルが全て満室なのです。
最初はサーバーの故障かと思ったのですが、時々東横インあたりがシングル1泊2万円で表示されますので(それもあり得ない数字ですが)、どうやらサイトの故障ではない様子。
直接ホテルに問い合わせをしてみると、「予想外のご予約が入っておりまして……」と平謝りで、どうやら本当に空室が無い様子です。
どうやら大挙して押しかけてきた中国人の予約で部屋数が減っていた所に、その状況に驚いた日本人の旅行者や出張者が慌てて予約を入れた故の異常事態だったようです。どうあれ筆者も煽りを食ってしまったわけです。
いつもはコインランドリーも完備されたあるホテルを大阪では定宿にしているのですが、ようやく取れたのは京都駅前の安い古い旅館のみ。
しかたなくそこに宿泊し、出張続きで溜まった洗濯物を洗濯しようと近くのコインランドリーに出かけた所、面白い光景を目にしたのでした。
■中国人観光客、日本のコインランドリーに感激する
私が出向いたコインランドリーには20代と30代と思しき中国人の若者がコインランドリーと格闘をしていました。格闘といっても否定的な意味ではなく、「操作方法がわからないが、それはそれとして楽しんでいる」という方が正しいでしょうか。
私は何とか中国語のやり取りができますので、「どうしたのですか?」と聞くと、1万円札しかないのだが、お札はどこに入れるのか? 操作はどうするのか? 洗剤はどうすればいいのだ? と質問攻めです。
自称「いい人」の私は、一つ一つ説明をしてあげました。先方は旅先で出会った日本人の親切さに感動をしてくれていたようですが、洗濯を待っている間に色々な感想をぶつけてきます。
「皆が使う場所なのに、これだけ清潔なのは凄い」
「ウチの洗濯機より綺麗だ」
「中国の私の省にこんなものがあったら、洗濯機ごと1晩でなくなっている」
「日本はどこでも綺麗で本当に感動している」
聞けば中国の東北内陸部、瀋陽という町から旅行に来ているという彼ら。
驚きの目の付け所に面白さを感じたものの、「まだ君たちには海外旅行は早い気がするな」という思いも持った事は、正直な気持ちとしてここに記しておきたいと感じてしまいました。(執筆者:高橋 亮 提供:中国ビジネスヘッドライン)
春節に中国人が大挙して日本に押しかけ、「爆買い」なる、大人買いが「子供買い」に思えるような猛烈な金の使い方をして自分の国へと帰っていきました。
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2015-03-11 11:15