WTI原油大幅反落

 3月10日のスポット金は反落。一時3カ月ぶりの安値(1155.15ドル/トロイオンス)まで売られた。市場では米連邦準備理事会(FRB)による利上げが近づいているとの観測から金の売りが活発になった。米国の金利上昇はドル高につながるほか、利回り資産を求める動きを促す。金は金利付かない資産なので売られた。  先週末6日に発表された米非農業部門就業者数が強かったため、FRBが年央までに利上げを開始するとの見方が強まった。FRBは08年12月以来事実上のゼロ金利を続けており、金相場は押し上げられていた。しかし、FRBが緩和策の撤回の方針を示し始めると、金相場の下げが始まった。また、ダラス地区連銀のフィッシャー総裁は9、FRBは金融緩和策を早期に終了させて、利上げに動くべきとの考えを示した。  WTI原油が大幅反落した。ドル高による下押し圧力に加え、米国での原油在庫が急増したとの見方から、世界的な供給超過への懸念が再燃した。  外為市場では、欧州の金利低下を受けてドル高・ユーロ安が一段と進行。ドル建てで取引される原油相場は割高感が強まるにつれ下げ足を速めた。さらに、米石油協会(API)、米エネルギー情報局(EIA)の週報公表を控え、過剰供給の長期化懸念が改めて台頭した。(情報提供:東岳証券株式会社)
WTI原油が大幅反落した。ドル高による下押し圧力に加え、米国での原油在庫が急増したとの見方から、世界的な供給超過への懸念が再燃した。
economic,fxExchange
2015-03-11 12:30