インドの「鉄道事情」に商機!・・・巨大マーケットを狙う国々=中国メディア

 中国メディアの中国国際放送局は8日、インド政府がこのほど今後5年で鉄道分野の投資を1370億米ドル(約16兆6000億円)に拡大する計画であることを紹介し、中国をはじめとする複数の国が「インドの鉄道市場を狙っている」と伝えた。  記事は、人口が多く、国土も広いインドの鉄道をめぐる現状について「頻繁に遅延が発生するうえにインフラの老朽化も進んでおり、事故も多発している」と紹介し、インドでは鉄道に対する巨大な需要があると伝えた。  さらに、中国現代国際関係研究院の胡仕勝氏の発言として「インドでは未発達な物流が製造業の“ボトルネック”となっており、高速鉄道が建設されれば、インフラ以外の発達も期待できる」と紹介した。  続けて、「中国をはじめとする鉄道強国が市場規模の大きなインドに注目している」と伝え、特に中国高速鉄道と日本の新幹線の激しい争いが関心を集めていると指摘。新幹線と比較したうえでの中国高速鉄道の強みとして、胡仕勝氏が「中国高速鉄道は鉄道建設から人材育成、部品の現地生産まで一貫したサービスを提供できる」と述べたことを紹介。  一方の新幹線については胡仕勝氏が「日本も一貫したサービスを提供できるが、インドへの技術移転は行わないはず」とし、さらに日本は「安全性を理由にメンテナンスも日本が行うはずだ」とする一方、中国は手と手を取り合って「すべてをインド側に提供することができる」と述べたことを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの中国国際放送局は8日、中国をはじめとする複数の国がインドの鉄道市場を狙っていると伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-03-11 17:45