[ベトナム株]ガソリンなどの環境保護税を3倍に引き上げ

  国会常務委員会は10日、政府が提出したガソリン(バイオエタノール混合ガソリンを除く)及びジェット燃料に対する環境保護税を、現行のリッター当たり1000VND(約5.7円)から3000VND(約17.0円)に引き上げる案を承認した。増税は5月1日より適用される。   ガソリンのほか、ディーゼル油や灯油などの石油関連製品に対する環境保護税もそれぞれ3倍引き上げられる。詳細は下記の通り。 +ディーゼル油(軽油):1500VND(約8.5円)/L 現行500VND(約2.8円)/L +灯油・重油・潤滑油:900VND(約5.1円)/L 現行300VND(約1.7円)/L +グリース:900VND(約5.1円)/kg 現行300VND(約1.7円)/kg   環境保護税の引き上げについてディン・ティエン・ズン財政相は、「原油価格下落が国の歳入に大きな打撃を与えている。ベトナムが国際公約した輸入関税削減に関するルールの適用により、近々石油関連製品に対する輸入関税率も現行の35%から20%に引き下げられる。歳入の不足分を補填するため、環境保護税の引き上げは必要な対応」と説明した。   石油関連製品の小売価格への影響については、「環境保護税の引き上げと輸入関税の引き下げでほぼ相殺されるため、小売価格への影響はない」と述べた。   なお、ベトナムにおけるガソリンの小売価格は隣国のラオスとカンボジアよりもリッター当たり5000~6000VND(約28.4~34.0円)安く、中国と比べても低い水準となっている。これにより、ベトナムから周辺諸国へのガソリンの密輸が相次いでいるのが現状だ。(情報提供:VERAC)
国会常務委員会は10日、政府が提出したガソリン(バイオエタノール混合ガソリンを除く)及びジェット燃料に対する環境保護税を、現行のリッター当たり1000VND(約5.7円)から3000VND(約17.0円)に引き上げる案を承認した。増税は5月1日より適用される。
economic
2015-03-11 18:00