中国産小型家電は「低級品」ばかり・・・消費者は「上級品志向」=中国メディア

中国メディアの北京日報は10日、中国国内では日本国内に比べて約10分の1の価格から電気炊飯器が販売されていると指摘する一方、日本を訪れた中国人観光客が日本メーカーの電気炊飯器を大量に買い求めた事実は「中国産の小型家電には質の高い製品が存在しないことを意味する」と伝えた。
記事は、中国人観光客の間で日本の電気炊飯器が人気を博したことを受け、中国中央電視台が中国製と日本製の電気炊飯器を使用し、ご飯の炊き比べを行ったことを紹介。10人の消費者に対して炊きあがったご飯を試食してもらったところ、5人が中国製の電気炊飯器で炊いたご飯のほうが美味しいと回答し、日本の電気炊飯器のほうが美味しいと回答したのは3人だけだったと紹介した。
さらに、実験室でのテストでは、日中の電気炊飯器で炊き上がったご飯は「糖分やアミノ酸などの栄養価で明確な差異は認められなかった」と指摘、中国のネット上で広まっている「日本製の電気炊飯器で炊いたご飯は美味しい」といった話は「特殊な条件下における消費者の個人的感想である可能性が高い」と論じた。
また記事は、中国の家電量販店で売れ行きの良い中国製電気炊飯器は100-300元(約1940-5820円)と安価であり、中国人観光客が日本で購入していた数千元もの電気炊飯器に比べて「圧倒的に安い」と指摘。これだけの価格差がありながらも、中国人が日本で電気炊飯器を買い求めていることについて、「中国国内で家電産業に携わる関係者は驚き、そして、より良いものを求める消費者の需要に応えきれていないことに反省し始めている」と伝えた。
さらに、「中国国内の電気炊飯器の主流は500元(約9690円)以下の“低級品”ばかりで、“上級品”が欠けている」と伝え、より良いものを求め始めた中国の消費者は海外で中国ブランド以外の製品を購入することを選択していると指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの北京日報は10日、中国国内では日本国内に比べて約10分の1の価格から電気炊飯器が販売されていると指摘する一方、「中国産の小型家電には質の高い製品が存在しないことを意味する」と伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-03-12 09:15