韓国経済の「成長率見通し」・・・海外調査機関は「引き下げ」続々=韓国メディア

複数の韓国メディアは12日、海外の金融機関が続々と、2015年の韓国経済成長率の見通しを下方修正し、2%台にまでなるのではないかという見通しもでてきていることを伝える記事を掲載した。
12日、「米メディアのブルームバーグは、27の“海外の金融機関”が出した韓国の2015年の国内総生産(GDP)の伸び率の見通しを発表。27の機関が出した予測は「平均3.4%であった」と報じた。
記事は、海外の金融機関の中で低い水準の見通しを示した日本の証券会社である野村證券は、韓国の経済成長率の見通しを2.5%にまで下げたと紹介。
加えて、米国の格付機関であるスタンダード&プアーズ(S&P)も韓国の経済成長率が2.3%まで低下すると分析。その要因として、中国の不動産市場の急落と米国の金利引き下げ、円安の加速が重なり、悪材料が出尽くしているためだと指摘した。
大半の金融機関は、韓国の経済成長率の下方修正の理由として「輸出と民間消費の不振」だと述べたことを記事は伝え、特に「世界経済の回復が予想よりも遅い上“為替戦争”も激化し、韓国経済をけん引している輸出が振るわないことも下方修正する要因の1つだ」と見ていることを報じた。
これについて、野村證券の韓国エコノミストは「今年1月から2月の住宅販売取引量が前年同期比で14.3%増加するなど、不動産市場は肯定的ではあるが、微弱な輸出と消費がこのような肯定的効果を抑えている」と予想した。
さらに、記事は、韓国国内の金融機関も下方修正を検討していると報じた。KDB大宇証券ユン・ヨサム研究員は「韓国の第1四半期について四半期の成長率0.8%を達成することが困難な状況だとみられる」とし「こうなると、第2から第4四半期まで1%ずつ成長をしても年間の成長率は3.2%程度まで落ちる」と述べた。
また、LG経済研究院イ・グンテ研究委員は「私達の研究所では、韓国の今年の経済成長率は3.4%と見通しているが、下方修正する動きがあるのも事実」とし「四半期ごとに見通しを変更しているので、今は状況を見守る状態だ」と述べたと報じた。(編集担当:李樹香)(イメージ写真提供:(C) tito /123RF.COM)
複数の韓国メディアは12日、海外経済予測機関が続々と、2015年の韓国経済成長率の見通しを下方修正し、2%台にまでなるのではないかという見通しもでてきているという記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C) tito /123RF.COM)
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2015-03-12 10:30