電気洗濯機の「性能試験」・・・「洗浄力不足」に日本ブランドも=中国消費者協会発表

中国消費者協会はこのほど、電気洗濯機55種について性能を試験した結果を発表した。日本ブランドの松下や三洋を含む11種が、洗浄能力が不足と判定した(パナソニックは中国市場で「松下(ソンシァ)のブランド名を継続使用」)。韓国ヒュンダイの場合、中国国産を含めて評価が最も低かった「2つ星」の機種もあった。
使用した洗濯機は、中国消費者協会の職員が一般消費者と同様に、北京または山東省済南市内の家電販売店またはインターネット通販で購入した。いずれも中国市場でよく出回っている機種で、26のブランドの製品を集めた。価格は渦巻き式で218-4398元(約4200-8万5000円)、ドラム式で1599-6899元(約3万1000-13万3800円)だった。
渦巻き式洗濯機30種とドラム式洗濯機25種についての試験結果を発表した。洗浄能力については測定結果を等級分けして「★」の数で評価を示した。「★」が5または4の場合は「理想的」とした。
中国では2014年に洗濯機の性能基準についての国家標準が改訂されている。2014年の基準にもとづくとして販売されていた渦巻き式洗濯機27種のうち、15種では「3つ星」、1種では「2つ星」で、約6割の「新基準採用渦巻き式洗濯機」の洗浄力が「理想的ではない」と判断された。ただし中国消費者協会は強く批判することはせず「向上が望まれる」と評した。
日本ブランドの洗濯機はパナソニックと三洋の計5機種についての試験結果が発表された。うち2種が「3つ星」だった。韓国のヒュンダイは2機種について発表されたが、1機種は「3つ星」、1機種は「2つ星」だった。
ヒュンダイの洗濯機の場合、価格が200元台と(日本円で3500-4500円台)と極めて安く販売されていた。
2014年基準として販売されていたドラム式洗濯機は20種で、洗浄力が「3つ星」以下の機種は4種だけだった。同20種に日本ブランドの洗濯機は含まれていない。(編集担当:如月隼人)(写真は10日付で、中国消費者協会のサイトに掲載されたページのキャプチャ)
中国消費者協会はこのほど、電気洗濯機55種について性能を試験した結果を発表した。(写真は10日付で、中国消費者協会のサイトに掲載されたページのキャプチャ)
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2015-03-12 11:00