日本製品のボイコット?・・・そんなこと不可能!=中国メディア

中国メディアの捜狐は11日、中国のネット上では毎日のように愛国青年らが「日本製品のボイコット」を呼びかけているとしつつも、「実際は日本製品から距離を置くことなど不可能」と主張した。
記事は、日本製品のうち日本車を取り上げ、「商品力という観点から見た場合、細分化された市場で一部の日本車はライバルすら見当たらない状況」と紹介し、小型車市場ではホンダ・フィットは「データおよび実際の走りともに競合車種より優れている」と論じた。
さらに、クロスオーバーSUVにおいてはスバル・フォレスターを高く評価したほか、高級車においてはレクサス・ISを取り上げ、「自動車の造り、走る感覚ともにドイツ系高級車に劣らず、むしろ優れているほど」と論じた。
一方で記事は、「フィットやフォレスター、レクサス・ISは中国市場での販売は絶好調というわけではないとの反論もあるかもしれない」と前置きしつつも、「評価の内容はあくまでも自動車本体に対するもので、ブランドや価格、維持費、アフターサービスは評価対象としていない」と主張。
フォレスターやレクサス・ISは中国で生産されていないため維持費が高くつくうえ、販売価格も競合車種に比べて高めで販売台数も多いとは言えないのが中国での現状だと論じた。
続けて、J.D.POWERやフォーブスなど、米国の著名な調査会社や雑誌に日本車ブランドは高く評価されていることを指摘したうえで、「自動車分野において日本車は品質、販売台数ともに世界で広く認められている」と指摘。さらに日本車が高く評価されている背景には「日本の製造業の品質に対する過剰とも言えるこだわりがある」とし、こうしたこだわりは短期的にコストを回収することは難しいが、長期的に見れば非常に有益だと主張した。
さらに記事は、中国の自主ブランド車も日本企業の管理に学び、日本企業から部品を購入していると指摘し、「このような状況下でどうすれば日本製品をボイコットなどできるだろうか」と疑問を呈した。(編集担当:村山健二)(写真は捜狐の11日付報道の画面キャプチャ)
中国メディアの捜狐は11日、中国のネット上では毎日のように愛国青年らが「日本製品のボイコット」を呼びかけているとしつつも、「実際は日本製品から距離を置くことなど不可能」と主張した。(写真は捜狐の11日付報道の画面キャプチャ)
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2015-03-12 11:15