韓国企業に敵なし!?・・・「黒物家電」でチャンスを掴んだ=中国メディア

 中国メディアのPConlineは12日、上海で開幕した中国家電博覧会(AWE)に出展した日本、中国、韓国のメーカーおよび製品について紹介する記事を掲載し、総括として「ライバルすらいない韓国企業を中国メーカーが追っている状況」などと伝えた。なお同博覧会はいわゆる「黒物家電」が多く展示されているとのこと。  記事は、日本企業が経営的な問題等から液晶ディスプレイ生産から相次いで撤退したころから、テレビを始めとする「黒物家電」業界に変化が訪れたと伝え、「その変化によってもたらされたチャンスを掴んだたのは韓国企業だった」と指摘。さらに、黒物家電市場においてサムスンやLGといった韓国企業は「めぼしいライバルすらいない状況」と論じた。  続けて、サムスンがAWEに曲面ディスプレイや量子ドット技術を搭載したテレビなどを出展したことを紹介、「実力を存分に示した」と伝えた。さらに、LGが4K(4096×2160ピクセル)有機ELテレビを展示したとし、「LGの黒物家電における技術の蓄積はまるで底が見えないほど」と論じた。  また記事は、中国の家電メーカーについて「ディスプレイパネルの生産という点で韓国に及ばないため、業界内の立ち位置は“リーダー”の韓国を追随する“フォロワー”といったところ」と紹介し、韓国メーカーに比べるとまだ「差」があると論じた。  さらに日本メーカーについては、記者の個人的感想だと前置きし、「日本のメーカーが相次いでテレビ事業から撤退したことは残念」とし、現時点で中国国内で購入できる日本メーカーのテレビのうち、自社生産しているメーカーはソニーとシャープだけになってしまったと紹介。一方、「日本メーカーのテレビは“流星のように短い期間”だけだったが、極めて眩しく輝いていた」とし、日本メーカーが相次いでテレビ事業から撤退したことは極めて惜しいことと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Kobby Dagan/123RF.COM)
中国メディアのPConlineは12日、「ライバルすらいない韓国企業を中国メーカーが追っている状況」などと伝えた。(イメージ写真提供:(C) Kobby Dagan/123RF.COM)
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2015-03-12 13:00