モーニングスター、ファンド オブ ザ イヤーを公表、10年版も新設

モーニングスターは2014年1月28日、「ファンド オブ ザ イヤー 2013」、および、「ファンド オブ ザ ディケード 2013」を発表した。今回が15回目になる「ファンド オブ ザ イヤー」は5部門合計26ファンドを表彰。また、新たに過去10年間の運用成績が総合的に優秀であると判断されたファンドを表彰する「ファンド オブ ザ ディケード 2013」を3部門で合計7ファンド表彰した。2013年は公募投信の新規設定額が約39兆円となり、過去最高の設定額を記録した。その中で、運用成績に加え、運用体制などの定性評価を加えて総合的に優れたファンドとして表彰された各運用会社は、そろって受賞を「光栄なこと」と喜んだ。
モーニングスター代表取締役の朝倉智也氏は、「運用業界にインデックスファンドが大きなブームになる中、優れたアクティブファンドを顕彰する『ファンド オブ ザ イヤー』は15年の実績を重ね一般投資家の評価も定着した。NISA(少額投資非課税制度)の開始に合わせ改めて長期間にわたって優れた成績を残すファンドを表彰する『ファンド オブ ザ ディケード』を創設したが、受賞ファンドは、過去に『ファンド オブ ザ イヤー』を受賞したファンドに重なっている。受賞を機に、一層の進化を遂げられた各社の取り組みが改めてわかって、心強かった」と総評した。
「ファンド オブ ザ イヤー 2013」の受賞ファンドは以下の通り。2013年12月末時点で1年間以上の運用実績があるファンドを、モーニングスターの分類に応じて5部門で最優秀ファンド、および、優秀ファンドを表彰した。
国内株式型部門(対象ファンド数:735本)の最優秀ファンドは、三菱UFJ投信の「優良日本株ファンド『愛称:ちから株』」。優秀ファンド賞は5本で、「MHAM新興成長株オープン『愛称:J-フロンティア』(みずほ投信投資顧問)」、「中小型株式オープン『愛称:投資満々』(三井住友トラスト・アセットマネジメント)」、「トヨタグループ株式ファンド(三井住友アセットマネジメント)」、「キャピタル日本株式ファンド(キャピタル・インターナショナル)」、「ダイワ・ニッポン応援ファンドVol.3-フェニックスジャパン-(大和証券投資信託委託)」。
国際株式型部門(対象ファンド数:964本)の最優秀ファンドは、フィデリティ投信の「フィデリティ・欧州中小型株・オープン Bコース(為替ヘッジなし)」。優秀ファンド賞は、「アメリカン・ドリーム・ファンド(新生インベストメント・マネジメント)」、「アメリカン・ニュー・ステージ・オープン(三菱UFJ投信)」。
債券型部門(対象ファンド数:1108本)は、最優秀ファンド賞が大和住銀投信投資顧問の「メキシコ債券オープン(毎月分配型)『愛称:アミーゴ』」。優秀ファンド賞は7本で、「インベスコ オーストラリア債券ファンド(毎月決算型)(インベスコ投信投資顧問)」、「短期豪ドル債オープン(毎月分配型)(大和住銀投信投資顧問)」、「エマージング・ソブリン・オープン(毎月決算型)(国際投信投資顧問)」、「フロンティア・ワールド・インカム・ファンド(新光投信)」、「DWS グローバル公益債券ファンド(毎月分配型)Bコース(為替ヘッジなし)(ドイチェ・アセット・マネジメント)」、「ニッセイ主要通貨債券ファンド(毎月分配型)『愛称:ハニカム』(ニッセイ アセットマネジメント)」、「UBS 公益・金融社債ファンド(為替ヘッジなし)『愛称:めばえ』(UBSグローバル・アセット・マネジメント)」。
ハイ・イールド債券型部門(対象ファンド数:283本)の最優秀ファンド賞は、ドイチェ・アセット・マネジメントの「DWS ユーロ・ハイ・イールド債券ファンド(毎月分配型)Bコース(為替ヘッジなし)」。優秀ファンド賞は2本で、「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(フィデリティ投信)」、「アムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド(ユーロコース)(アムンディ・ジャパン)」。
オルタナティブ&バランス型部門(対象ファンド数:1049本)の最優秀ファンド賞は、野村アセットマネジメントの「J-REITオープン(年4回決算型)」。優秀ファンド賞は5本で、「GW 7つの卵(日興アセットマネジメント)」、「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)(フィデリティ投信)」、「三菱UFJ Jリートオープン(3カ月決算型)(三菱UFJ投信)」、「ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)(大和証券投資信託委託)」、「クルーズコントロール(DIAMアセットマネジメント)」。
一方、「ファンド オブ ザ ディケード 2013」の受賞ファンドは、2013年12月末現在で10年以上の運用を行っているファンドで、純資産残高が5億円以上の対象ファンドの中から審査した。
国内株式型部門(対象ファンド数:348本)の受賞ファンドは2本。「JPMザ・ジャパン(JPモルガン・アセット・マネジメント)」、「スパークス・ジャパン・スモール・キャップ・ファンド『愛称:ライジング・サン』(スパークス・アセット・マネジメント)」。
国際株式型部門(対象ファンド数:129本)の受賞ファンドは2本。「朝日Nvest グローバルバリュー株オープン『愛称:Avest-E』(朝日ライフ アセットマネジメント)」、「グローバル・ヘルスケア&バイオ・オープン Bコース(為替ヘッジなし)『愛称:健太』(国際投信投資顧問)」。
債券型部門(対象ファンド数:271本)の受賞ファンドは3本。「フィデリティ・ストラテジック・インカムファンド Bコース(為替ヘッジなし)『愛称:悠々債券』(フォデリティ投信)」、「DLIBJ 公社債オープン(中期コース)(DIAMアセットマネジメント)」、「ピムコ ハイ・インカム毎月分配型ファンド(三菱UFJ投信)」。
この「ファンド オブ ザ ディケード」を受賞したファンドの中で、「JPMザ・ジャパン」は、過去に「ファンド オブ ザ イヤー」を5度受賞したファンドで今回6度目の史上最多受賞ファンド。「朝日Nvest グローバルバリュー株オープン」は5度目の受賞、「フィデリティ・ストラテジック・インカムファンド Bコース(為替ヘッジなし)」は4度目の受賞となった。(編集担当:徳永浩)
モーニングスターは2014年1月28日、「ファンド オブ ザ イヤー 2013」、および、「ファンド オブ ザ ディケード 2013」を発表した。(写真は、「ファンド オブ ザ イヤー 2013」の国内株式型部門の受賞者。中央がモーニングスターの朝倉智也氏。サーチナ撮影)
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2014-01-28 20:00