日経平均終値は267円高と続伸、一時15年ぶりに1万9000円台回復

 12日の日経平均株価は、前日比267円59銭高の1万8991円11銭と続伸。朝方から一貫して買われ、午後1時には00年4月以来ほぼ15年ぶりに1万9000円台を回復した。その後は達成感からやや伸び悩む展開となったものの、年金基金による日本株買い入れ期待や根強い先高観を背景に底堅く推移。引けにかけて再度1万9000円を試す展開となったが、わずかに届かず取引を終えた。  個別では、三越伊勢丹と共同でオンラインショップを開設したサイバーエージェント <4751> や、2ケタ増収増益決算や3.30%の自社株買いを発表したアゼアス <3161> が上昇。大手証券が目標株価を引き上げたGMOインターネット <9449> や、中間期見通しの上方修正や優待制度導入を発表したイハラケミカル工業 <4989> も買われた。  一方、英企業の買収で財務負担が懸念されたブラザー工業 <6448> や、VAIOスマホを発表するも材料出尽くしとなった日本通信 <9424> などが下落。きのう11日までマイナンバー関連株として買われていたカーディナル <7855> や、人気キャラクターのLINEゲームやスタンプのリリースで連騰していたイマジニア <4644> も売られた。  業種別では、東証33業種のうちの31業種が上昇。保険、空運、海運などが上昇した一方、パルプ・紙、石油石炭製品は下落した。(編集担当:松浦直角)
12日の日経平均株価は、前日比267円59銭高の1万8991円11銭と続伸。
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2015-03-12 14:30