三洋電機「事実上消滅」報道に・・・中国ネット民から「追憶の声」も

中国メディアは12日、日本における報道を引用してパナソニックが傘下の「三洋テクノソリューションズ鳥取」を3月末に売却すると発表した。「三洋電機の名は残るが、事実上は存在しなくなる」と報じたことで、中国版ツイッターの微博(ウェイボー)には「子どもの時に初めて手に入れたポータブル・カセット再生機だった。夢のようだなあ」と懐かしむ声が寄せられた。
「父さんが(広東省)珠海に出張に行った時に、わざわざ買って来てくれた。いかにも舶来品という感じだった。ちょっと計算してみたが、あれから20年も経っていない」、「改革開放初期に、三洋がカセット録音機の代名詞になっていた地方もあるからね」などの書き込みがある。
中国における三洋ブランドは、国外から工業製品ももたらされ人々が激動を実感していた時代のシンボルのひとつでもあったようだ。
他にも「私のレンジ、私のポット、私の……」、「うちの洗濯機だ」、「わが家において三洋は、奥さんを“愛してくれる”製品なんだ!」と、現在も三洋ブランド製品を愛用していると思われる書き込みもある。
また、三洋ブランドの電池「エネループ」についても書き込みもある。「長時間放電。電池寿命も長い」、「他の電池とは全く違う」として、周囲の人にも同電池を推薦しているという。
「三洋テクノソリューションズ鳥取」の所在地から、「コナン空港の最初の犠牲者だ」との書き込んだ人もいる。鳥取空港は3月、愛称を「鳥取砂丘コナン空港」とした。人気漫画「名探偵コナン」の作者、青山剛昌さんが鳥取県出身であることにちなんだ。
中国では人気漫画「名探偵コナン」の人気が極めて高く「コナン空港誕生」の話題は大きく報じられた。同時に、「名探偵コナン」では毎回事件が発生することから、「何か事件が起きる」との“都市伝説”も広まっていた。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)nito500/123RF.COM)
中国メディアは12日、日本における報道を引用してパナソニックが傘下の「三洋テクノソリューションズ鳥取」を3月末に売却すると発表した。(イメージ写真提供:(C)nito500/123RF.COM)
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2015-03-12 15:45