韓国の「繊維・紡績産業」、低価格品への対抗手段は「付加価値向上」=中国メディア

 中国メディアの中国棉花信息網は10日、韓国の輸出および経済発展をけん引してきた紡績および紡績産業が中国の低価格品による攻勢を受け、2015年は貿易赤字に転落する可能性があると伝えた。  記事は、韓国貿易協会による統計を引用し、14年の韓国の繊維・紡績品の輸出額が前年比0.1%減の159億3900万米ドル(約1兆9300億円)、輸入額が同8.4%増の146億5500万米ドル(約1兆7700億円)に達したことを紹介、「同品目の貿易黒字額は過去最低の12億8000万米ドル(約1550億円)にまで落ち込んだ」と伝えた。  さらに、韓国の14年における繊維・紡績品の対中輸出額は25億1500万米ドル(約3000億円)にとどまる一方、対中輸入額は65億9300万米ドル(約8000億円)に達し、40億7800万米ドル(約5000億円)の赤字になったと指摘した。  また記事は、韓国の繊維・紡績品の対中貿易が大きな赤字になった理由について「韓国国内の人件費が上昇し、企業が中国やベトナムに工場を移転させたこと」が背景にあると指摘。  さらに、韓国国内の企業はタイヤの製造に使う繊維糸をはじめとする高付加価値の繊維の生産に切り替えていると伝え、韓国の繊維・紡績品の輸出のうち6割以上を高付加価値の繊維品などが占めるように変化したと伝えた紹介、「韓国企業は技術的優位を活かし、競争力を高めている中国企業に対応する必要に迫られている」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの中国棉花信息網は10日、韓国の輸出および経済発展をけん引してきた紡績および紡績産業が中国の低価格品による攻勢を受け、2015年は貿易赤字に転落する可能性があると伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-03-12 16:30