エイジアは昨年11月高値突破して水準切り上げ、目先は過熱感だが中期成長力を評価する流れに変化なく、自律調整挟みながら上値追い
メール配信ソフトのエイジア <2352> (東マ)の株価は昨年11月高値を突破して水準を切り上げた。目先的には過熱感もあるが中期成長力を評価する流れに変化はなく、過熱感を冷ますための自律調整を挟みながら上値を追う展開だろう。第3四半期累計(4月~12月)の業績発表が接近して期待感が高まる可能性もありそうだ。
自社開発CRMアプリケーションソフト「WEBCAS」シリーズなどアプリケーション事業を主力に、マーケティングコンサルティングなどサービスソリューション事業も展開している。メール配信ソフトの導入実績は約1600社で国内メール配信パッケージ市場シェア1位である。13年12月には楽天 <4755> が設立した「楽天あんしん支払いサービスかんたん登録オプション」パートナー制度における導入サポート企業として公式認定された。
M&Aやアライアンス戦略も積極推進している。12年4月にECサイト構築・運営事業拡大に向けてシステムインテグレータ <3826> 、12年12月にメールマーケティングコンサルティング事業拡大に向けてメールマガジン制作・運用支援のグリーゼと資本・業務提携、13年10月にメールマガジン戦略立案・企画・制作・分析サービス事業のFUCAを子会社化した。
なお1月28日には、Webサイトソーシャル化支援サービス「ソーシャルPLUS」を提供するフィードフォース社と業務提携すると発表した。ソーシャルデータや楽天IDを活用したメールマーケティングサービスを共同で提供し、新規会員獲得から既存客の深耕まで支援する。
今期(14年3月期)はFUCAを子会社化して第3四半期(10月~12月)から連結決算に移行するが、通期の業績見通しは非連結ベースの期初計画を据え置いて売上高が前期比15.5%増の9億円、営業利益が同25.6%増の1億70百万円、経常利益が同21.1%増の1億70百万円、純利益が同2.0倍の1億円としている。アプリケーション事業でストック型収益となるクラウドサービスが好調に推移する。第2四半期累計(4月~9月)の進捗率が高水準だったため通期増額の可能性があるだろう。
株価の動きを見ると、1月中旬に動意付いて1200円~1500円近辺での短期モミ合いから上放れの展開となった。1月17日に1618円を付けて昨年11月高値1590円を突破し、その後も水準を切り上げて1月23日には1989円まで上値を伸ばしている。目先的な過熱感を強めたため1月27日に1618円まで反落する場面があったが、1月28日には切り返しの動きを強めている。中期成長力を評価する流れに変化はないようだ。
1月28日の終値1724円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想のEPS53円73銭で算出)は32倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間9円で算出)は0.5%近辺、実績PBR(非連結ベースの前期実績BPS376円71銭で算出)は4.6倍近辺である。目先的には過熱感もあるが、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整を挟みながら上値を追う流れだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
メール配信ソフトのエイジア<2352>(東マ)の株価は昨年11月高値を突破して水準を切り上げた。目先的には過熱感もあるが中期成長力を評価する流れに変化はなく、過熱感を冷ますための自律調整を挟みながら上値を追う展開だろう。
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2014-01-29 09:15