【本日注目の通貨ペア】カナダドル/円:カナダ雇用統計に悪化の不安

 本日は加2月雇用統計が発表される。失業率は6.7%と0.1%の上昇が予想されており、新規雇用者数でも5000人の減少と、やや悪化が見込まれている。原油価格の低迷による鉱業部門の雇用減少が響くと見られているようだ。  今月4日の理事会でカナダ中銀(BOC)は「現在の金融緩和水準は適切」として追加利下げを見送ったが、雇用の悪化が予想以上のペースで進むようだと市場は追加利下げの可能性を意識せざるを得なくなる。その意味でも今回の2月雇用統計は非常に重要だろう。  カナダ/円相場は1月30日の安値91.728円から今月5日の高値96.794円まで反発した後、失速気味となっており足元では95円台前半を中心に推移している。2月雇用統計が予想以上に弱ければ再び94円台へ下落する可能性が高いだろう。  一方で、予想外に強めの雇用統計となれば、カナダドルに買戻しが入る公算だが、原油価格が低迷する中での戻りは鈍いと見られ、追加利下げの争点は来週20日の加2月消費者物価指数に移る事になろう。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
本日は加2月雇用統計が発表される。失業率は6.7%と0.1%の上昇が予想されており、新規雇用者数でも5000人の減少と、やや悪化が見込まれている。原油価格の低迷による鉱業部門の雇用減少が響くと見られているようだ。
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2015-03-13 18:15