「白物家電」に世界との差・・・中国家電メーカーが試練に直面

中国メディアの中国網は12日、中国の家電メーカーである美的集団の方洪波董事長(会長)はこのほど「中国の家電産業において、特に“白物家電”は世界との差が縮まるどころかむしろ拡大している」と“警鐘”を鳴らしたことを紹介した。
記事は、方董事長が「中国の家電メーカーはかつてない試練に直面している」と述べたことを伝え、これまで約30年間にわたって続いた「中国経済の成長」という良好な外部環境が失われつつあることを指摘し、「新しい外部環境のもと経営を調整する必要がある」と述べたと紹介した。
続けて、インターネットやモバイルの存在が家電産業を変えつつあるとし、「家電製品のソフト面だけでなく、製品そのもののハード面まで変えつつある」と述べたことを紹介、旧来の家電産業において、「モバイルインターネット」がもたらす変化は「非常に恐ろしい」との見方を示した。
また記事は、方董事長が美的集団を含めた中国の家電産業は「低価格を背景としたビジネスモデルからの脱却に向け、新しい競争力を生み出す必要がある」と指摘したことを紹介。さらに、「モバイルインターネット」が勢い良く普及している現代において、旧来どおりのままでは立ちゆかなくなる家電メーカーも出てくる可能性があると論じた。
続けて、中国の家電メーカーはこれまで「新しい競争力を育む努力を行っていなかった」とし、世界のメーカーと競争を繰り広げるうえではブランド価値や製品の付加価値、イノベーション能力を高める必要があると指摘した。(編集担当:村山健二)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの中国網は12日、中国の家電メーカーである美的集団の方洪波董事長はこのほど「中国の家電産業において、特に白物家電は世界との差が縮まるどころかむしろ拡大している」と警鐘を鳴らしたことを紹介した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-03-14 22:30