「中国高速鉄道」めぐる議論・・・「速さより安全」に改めるべき=中国メディア

中国メディアの西部網は13日、「中国高速鉄道は時速350キロメートルで走行できる能力がありながら、営業速度は時速200キロにとどまっているとの議論が起きている」と伝え、中国鉄路総公司の李文新副総経理(副社長)が「現在の営業速度は適正」との見方を示したことを紹介した。
記事は、高速鉄道が「速く走行できる」ことは当然との見方を示し、時速200キロ以上で走行できる鉄道が一般的に高速鉄道と称されることを紹介。
さらに、高速鉄道の速度は車両、レール、運転技術、設備といった各要素によって決まると指摘し、「中国は高速鉄道の安全を優先すべきであり、盲目的に速度だけを求めるべきではない」と主張した。
続けて、高速鉄道は一般の鉄道に比べて安全性や快適性が高いと指摘する一方で、高速鉄道の安全性は誰も保障できるものではなく、「数年間の実践の結果として中国高速鉄道は安全性が高い」などと主張すべきではないと指摘した。
また記事は、中国高速鉄道を利用するすべての乗客が速度や快適性を求めているわけではないものの、「すべての乗客にとって必要なのは安全性だ」と指摘、高速鉄道の運行にあたっては時速ではなく、「生命を尊重する態度が求められ、速度のために乗客の安全性を顧みない態度は改めるべきではないか」と疑問を呈した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの西部網は13日、中国鉄路総公司の李文新副総経理が「現在の営業速度は適正」との見方を示したことを紹介した。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
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2015-03-16 10:15